つづきはアメーバブログで更新しています
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    おいしい台所 No.87
のどに効くペクス…を、リンゴで作りました 
薬用のデザート、梨で作るペクスを、梨がないので りんごで作ってみました。のどに効かないかもしれませんが、生姜がたくさん入っていますので身体を温めるデザートです。作り方:りんごの皮を剥き切って粒の黒こしょうを埋め込む。しょうがをひと欠け皮を剥いて千切し、鍋にりんご/生姜/はちみつを入れ水をひたひたになるくらい入れ、ことこと煮込む。スープ仕立てで温かくても、冷たくても〜美味しいです。私が驚いたのは、黒こしょうと果物のお味のハーモニーが抜群に美味しいことです。ぜひどうぞ!!! 2013/03/11
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    おいしい台所 No.86
グレープフルーツカクテル(グレープフルーツを美味しく食べる方法)
春が近くなると、グレープフルーツが食べたい!と思います。スーパーで一つ90円で見かけたのでさっそく買いました。作り方:グレープフルーツは、みかんの皮を剥くように皮を剥き、房から中の果実だけを容器に取り出します。レーズンを加え(レーズンは底のほうに入れておくほうがいいです)、蓋をしてそのまま冷蔵庫に入れて保存します。レーズンがグレープフルーツの果汁でふやけて柔らかくなったころかき混ぜてできあがり。レーズンの甘味とグレープフルーツの酸味が素晴らしいハーモニーを奏でます。器に入れてスプーンで頂きます。2013/03/06
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    おいしい台所 No.85
トッペギでビーフシチュー
急に寒くなって指先が凍りそうな日々が続いています。冷たい空気の中で電気を使わずにいつまでもあつあつで食べられるビーフシチューを作りました。思考の転換でトッペギを使ってみたのです。トッペギは土鍋のような壺焼きのような韓国の器です。最近買いました。トッペギ+耐熱皿+スプーンのセットで安価でした。レシピ入りで目を通すとチゲ(辛いお味噌汁)などの韓国料理を作り湯気をふ〜ふ〜しながら食べて身体が芯から保温されるというもの。作り方が現代風で、このトッペギを始めから使って作ると時間がかかるので下ごしらえしたものをトッペギに移し直火でぐつぐつ沸騰させたら専用皿にのせ(専用皿が一見プラスチックなのですが全く溶けません)テーブルへ出してスプーンで食す。作るのに時間がかからずびっくりでした。発想の転換でシチューもOKと思いました。思ったとおりトッペギは保温性が驚くほど高く、しばらくグツグツ煮立っていますし、ゆっくり食べる私が食べ終わってもシチューは温かいままでした。前半は火傷しそうで危険ですが後半は指先を温めることもできました。トッペギって何でしょう?宇宙の石?韓国では古くから使われている器。こういう人類の知恵の結晶のような調理器具は好きです。何でも電気調理器具に頼る現代日本人には一石を投じると思ったほどですが、知らなかったのは私だけかもしれません。この冬の私のお気に入りです。2012/12/2
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    おいしい台所 No.84
黒酢大豆
健康にも良くて、美味しい黒酢に漬けた大豆を作ってみませんか?作り方…乾物の大豆を一袋買い(200円位)→保温できるポットの1/3くらいまでコロコロと入れ→沸騰したお湯を口まで注ぎ蓋をします。一晩おいて蓋をあけると、カチカチに硬かった乾物の大豆がふっくらと大きく膨らんで、肌色の艶やかな柔らかいお豆になっています。お湯をきって、保存瓶に入れ黒酢を大豆がひたひたに浸るくらい注ぎます。冷蔵庫で保存します…できあがり!!!黒酢に漬かった大豆は美味しいです。サラダにパラパラ10粒くらい散らすと、サラダに塩もオイルもかけずに、黒酢大豆のおかげでとても美味しく頂けます。さて、乾物の大豆をふやかして残ったお湯は豆乳鍋に使えそうだと思っているのですが^^?いかがでしょうか?2012/7/4
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    おいしい台所 No.83
そら豆と春キャベツのパスタ
春よ早く来い!と思うこのごろ、八百屋さんの棚には、春キャベツとそら豆が並んでいました。この季節だけの私が必ず作るパスタです。エキストラバージンオイルにみじん切りしたニンニクを入れて香を出し、キャベツを炒め、茹でたそら豆とアルデンテに茹でたパスタを入れてあえ、塩コショウでできあがり。とっても美味しいですので春のレシピにぜひお加え下さいませ。P.S. パスタの向こうに咲いているのは白菜の芯を水栽培して咲いた菜の花です…可愛いです。2012/3/25
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    おいしい台所 No.82
玉子焼き=だし巻き玉子?
玉子とお砂糖とだしでクルクル巻きながら焼く玉子焼きを作りました。四角い玉子焼き用のフライパンには一人で暮らすようになった20歳の時からずっと憧れがあったのに…いいものは高いし、凄く安いのは安すぎて良くなさそう?良く考えるとフライパンで代用できるし、結局買わずじまいで今までおりました…のに、昨年大晦日に一日中ON AIRしていたTVショッピングで5層式の深いフライパンと玉子焼きとフタとおたま&へらの5点セットで購入してしまいました…3980円。石釜みたいで温度の伝わりが凄いらしくお料理していて…満足!玉子焼きは超簡単に作れました。誰でも完璧に作れるへらが付いていたからです。美味しかったです。2012/1/17
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    おいしい台所 No.81
パンブキンスープ
夏に頂いた大きなかぼちゃを少しづつお裾分けして、私の分でかぼちゃの煮つけとあとはスープ用に水煮して冷凍しました。甘味がたっぷりある素晴らしいかぼちゃでした。さて10月はカボチャが似合う月だと思って、カボチャスープのご紹介…カボチャは皮も全部剥かずに少し残して水煮したら、つぶしてペースト状にして、冷凍用のビニール保存袋に入れ板状に冷凍しておきました。温かいスープにする時は板状を包丁で切ってお鍋に入れます。濃い牛乳を注いで、ほんの少しブイヨン、塩コショウを入れぐるぐるかき混ぜます。パセリを散らしてできあがり。薄味が美味しいです!私は冷たいのが好きなので火は使いません。切った冷凍カボチャペイストが溶けたらお皿の中で混ぜ合わせればできあがり!カボチャの甘みと自然の恵を感じるシンプルお料理。缶詰やパックや粉末スープを買っている場合ではありません。簡単ですからぜひ試してくださいね! 2011/10/4
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    おいしい台所 No.80
ゴーヤチャンプル
ゴーヤはゴーヤでも私の住いのマンションのベランダで日よけに作った緑のカーテンに実ったゴーヤでチャンプルを作りました^^v 体長10cm幅5cm程ですが、立派なゴーヤです。ずっと飾って見ていたい可愛いゴーヤですが、見とれていると、黄色くなって、はじけてしまうことを知ったので、うす黄色く見え始めたら収穫することにしました。●作り方、ゴーやは縦半分に切って、スプーンで種とフワフワした部分を取り除き、5mmくらいの幅で切る、玉葱も薄切り、フライパンに油を少々入れ強火で炒め、卵を入れて炒め、塩、胡椒で味を調える。元気の源、沖縄のお料理、ゴーヤチャンプルできあがり!中に冷麦を入れて炒めても美味しいです。2011.9.13
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    おいしい台所 No.79
ステーキ
スーパーで大きなステーキ用の牛肉がお買い得で580円になっていて、よく見ると更に20%OFFなんです。464円です。買いました。このごろの日本はセシウムの問題で牛肉がよくニュースにでるので、牛肉は買うのを控える傾向になってしまっているのですね。遅い時間に買い物に行ったのに、棚にはまだまだ残っていました。牛肉が売れないと、きっと牛を育てている方々は心配で胸が痛むことでしょう。そんなことを考えながら、私は久しぶりの豪華なステーキを食べることができました^^感謝です。お味は、せっかくだから頂いたゆずこしょう!と思いました。わさび系?ローストビーフにわさび(ホースラディッシュ)はつきものです。ステーキを焼いたときにでた汁にゆずこしょうをまぜました。とても美味しく絶品でした。それでゆずこしょうは何?とビンの後ろを調べましたら「青とうがらし」なのでした…からいはずです。今まで知りませんでした。でも、さわやかな味。つけあわせは、茹でたじゃがいもにんじんカリフラワーです。キャベツもゆでました。2011.8.19
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    おいしい台所 No.78
ゆずこしょう
ご実家が九州にある、お客様から昨日、「ゆずこしょう」をお土産に頂きました。嬉しいです。夏休みをご家族で九州を上から下まで車でグルグルまわってきたそうです。戦争の記念館も見学してきたそうで、その感想もうかがいました。わずか60余年前に、まだ成人しない子供を戦争に出した親の気持ち、戦争に行くことを名誉に思い死んでいった少年達の気持ち、その手紙などを見てきて、とても複雑な気持ちになったそうです。戦争という武力の時代を人類が持ったことは、大きな過ちですね。私たちは平和な世界を次世代に繋げる使命があると私は思っています。さて、あまりにも暑い日が続いているから、さっぱりして、ぴりっと辛い「ゆずこしょう」を入れた、冷たいうどんが、すぐ食べたくなりました。でも、うどんだけでは栄養が足りないので、ます、先に、にんじん、小松菜、ほうれん草、しめじ、豚肩ロース肉、を茹で、ゴマだれに、ゆずこしょうを入れて頂き、その後に冷たいうどんにゆずこしょうを入れて頂きました。すっごく辛いゆずこしょうでした。爽快感がありました。2011.8.18
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    おいしい台所 No.77
さばの照り焼き
猛暑続きで食欲が落ちるので、さっぱりしていて栄養も摂取できる”ごはん”を作ろうと思った残暑の台所です。ということで、和食です。さばが一切れ120円だったのがきっかけです。みりんと醤油につけたのを焼きました…大根おろしといっしょに。ごぼう千切りで茹で醤油マヨネーズ。器に入っているのは、茄子とグリーンアスパラを白だしの薄味で茹でたものにおろししょうがを加え冷たく冷やしたもの…白ゴマをふって。ごはんも炊きました。ごはんは玄米.・麦・きび・あわ・とか古代から食されている栄養価の高いアマランサスを少しずつ加えています。炊いた雑穀ごはんは日持ちがしませんのでお気をつけください。。暑いと気力が失せて簡単に作れる、そうめんにしちゃおう!とか思いがちですが、そんな気持ちにこそ栄養が必要です。子供たちは入浴したり行水すると、生き返ったように元気で命がはちきれそうにパンパンに再生します。大人もそこから元気をもらいます。だから子供たちに感謝して栄養のある美味しいごはんを作りましょう!人間は生き物なので、美味しいもの、触感のいろいろ複雑なもの、見た目も様々なのものをわくわくしながら食べると、生き物の本能?の部分から生きる力がもりもりとわきでてくるものです。今日も元気に過ごしましょう!2011.8.17
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    おいしい台所 No.76
朝…サラダ
地震後から体内時計が変化して、毎朝お食事をしています。長い間寝るのが明け方の日々でしたので、この日常は高校生以来です。エアコンに依存しないことにしたのも要因の一つ。東京は猛暑だから7時には起きてしまいます。時間があるので、掃除をしてから朝食です。さて朝のサラダのご紹介。私は朝にサラダが食べやすいのでした(発見)。胃に重くないからだと思います。今日は、レタスの残りが少なかったので平たいですが、直径30cmあるお皿に山盛り食べる時もあります。本日の野菜は、一玉100円レタス、キャベツ、きゅうり、ピーマン、トマト。お客様からご実家でとれたお野菜のお裾分けを頂きまして、その中から、きゅうりとピーマンを使いました。毎朝暑くて起きて水を浴び、窓を開け風を通す生活に慣れました。見づらいですが台所に温度計がかけてあって、35℃でした。ニュースでは、熱中症で亡くなられた方が多くおられた今日。悲しいですね。日ごろの生活や体調も関係するのだと思います。人間は生きものだから、身体を過信しないで、休みと栄養を採って下さいね。2011.8.11
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    おいしい台所 No.75
朝…エスプレッソ
The last of July 7月31日…小雨の涼しい朝。私は朝に一杯のエスプレッソを沸かしています。別の小さなお鍋でミルクを沸かしてカフェオレにしています。いろいろ試して、これが一番美味しくて、朝の儀式みたいに飲んでいます。電気も紙も使いません。すぐに沸きます。それに下で沸騰した水がコーヒーの粉を通って上に昇ってくるときの、ごほごほという音がコーヒーの声みたいで、生きているみたいで、心が添うし、台所には、ほろ苦い香が漂って、それを胸いっぱいに吸い込むと新しい朝に感謝の気持ちでいっぱいになります。イタリアのエスプレッソ沸かし機はガス台にサイズが合わないので、レンジに付属していた丸い網をガス台に敷いています。写真左の粉を入れる密閉式の保存ビンは、お徳用の粉や豆が一袋ちょうど入りますお豆のお徳用は380yen程で約1ヶ月分だから本当にお得。リトルエレファントは、私が、おぉ!と思った雑貨も扱っているので、保存ビンは以前販売していました。最後の一つは絶対可愛いと思っていた私が買いました800円。 エスプレッソ直火沸かし機も仕入れられます。こちらはマニアックなのでお店では販売していませんが。欲しい方はリクエストして下さい。2011.7.31 
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    おいしい台所 No.74
冷麺
韓流で近くのスーパーにも今まで見たこともなかった韓国の食材が並ぶようになりましたね。湿度の高い東京の夏の夜、食欲も落ちてきて、そうだ!と、食べたくなった「冷麺」です。麺をさっと茹でるだけ。別袋の良く冷やしておいたスープをかけて、できあがり。野菜を少し入れました。甘酸っぱくて、さっぱりして美味しいです。写真は新大久保へ行った時、韓国市場で買って来た宗家の冷麺。麺とスープ別売りで合わせて250円くらい。茹でたら一人前なのに、私の感覚で二人前あって、とても食べられないので、半分の麺は、のびてしまうと思っても、しかたなく冷蔵庫にしまいました。麺に独特の香があります。人によっては好き嫌いがありそうです。私は大好きです。くせになる味です。2011.7.29
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    おいしい台所 No.73
枝豆
枝豆は夏のお野菜ですね。一袋がお買い得になって198円でしたので、今年、初めて買いました。袋を開けたら、「枝豆」だと改めて納得する事態でした。お豆のさやが全部、枝についていました(^_^;) 「枝豆」は正しい名前ですね。一つ一つ鋏で枝からさやを切り取りました。なかなか時間がかかりますね。今、ベランダで野菜を育てていて、種から実りまでは、長い時間と心配する心が思った以上に必要なのだと実感しましたので、駅の地下の八百屋さんで198円で簡単に、こんなにたくさんの枝豆が買えることが不思議でたまりません。枝豆は塩茹でしました。枝豆のお料理って何かありますか?ずんだ餅しか思い出せません。2011.7.27
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    おいしい台所 No.72
南仏プロバンス…ラタトゥイユ
夏野菜がお安くなると、必ず作りたくなる野菜を煮込んだ冷たいお料理。作り方…トマト、なす、きゅうり、玉葱、ピーマンを、オリーブオイルで軽く炒め月桂樹の葉を加えレモン1/2を絞って入れ、野菜から出た汁で蓋をして煮ます。煮えてきたら蓋をとり、汁が半分以下になったら火を止め、残りのレモン1/2を絞り入れて、塩コショウで味を整えてできあがり。冷蔵庫で冷やして頂きます…日持ちします。前菜にどうぞ!フランスの著作権のお仕事をしていた私の叔父が、随分前にこのお料理を作ってくれました。フランスでは、きゅうりではなく、ズッキーニを使います。日本ではズッキーニはきゅうりの倍以上のお値段なので日本で作るなら、きゅうり!と、異文化流入効果です。実は私は、きゅうりのほうが俄然好きです。家庭によって微妙に違うお母さんの味。田舎の家庭料理です。さっぱりして涼のとれるお料理です! 2011.7.19

   ●おすすめ・絵本

子どもと楽しむ「行事とあそびのえほん
」すとうあさえ文さいとうしのぶ絵
¥1300(¥1365税込)
79ページ19cm (のら書店) 販売中!
1月のお正月からはじまって、12月まで月ごとに、行事と、あそび&遊び方が丁寧に可愛い絵とともに紹介されています。たとえば、月のはじめ、今月は…と、家族で川の字になって寝転んでみんなで一緒に読んでみるのは、いかがでしょう。絵をみて「これは何?これは何?」とお子さんたちは、わくわく、ひきこまれることでしょう。それでは、と、日本の伝統行事を我が家でもする、腕がなるのは、お母さん、お父さんです。大切なこと、伝承して下さいね。一家に一冊、あっったら、とてもいいと思うおすすめ絵本です。
●のら書店の編集長さんは、ときどきリトルエレファントを訪ねて下さいます。良い絵本作りを長いあいだずっとこつこつとされ、素晴らしい本を世に出されています。この可愛い質の良い絵本も多くの人の手に渡りますように!



赤ちゃんとお母さんの「あそびうたえほん」
写真左
子どもとお母さんの「手作りおもちゃ絵本」
写真中央
子どもとお母さんの「あそびうたえほん」
写真右
小林衛己子編 大島妙子絵
¥1200(+税) 31ページ19cm (のら書店) 販売中!
あそびうたえほん…日本のわらべ歌を歌いながら手や身体を使って、赤ちゃん、子供と一緒に遊べるように、可愛い絵と文章で解説がついています。大好きなお母さんの歌と触れ合いは赤ちゃんも子供たちも大好きです。おすすめします。

おもちゃ絵本…お家で簡単に作れる赤ちゃんや子供たちが大好きなおもちゃの作り方を可愛い絵と文章で教えてくれます。もちろん、遊び方も教えてくれます。ぜひ、チャレンジして下さい。(ときわ平幼児教室編)

「まりーちゃんとひつじ」フランソワーズ作 与田準一訳(岩波書店)
お店にいらした、1才9ヶ月のお子さんが、ソファーに座って、私に絵本を渡して「ぱたぽん」といいました。ああ、私は、どんなに嬉しかったことでしょう。まだ本当に小さくて、手も足も、もちろん顔もふわふわ愛らしいのに、その上かわいい小さな声で「ぱたぽん」と、小さな口から小さな声がポロンとこぼれたのです。そんな小さな子供を魅了する「まりーちゃんとひつじ」は、声にだして読んで初めて、その魅力が大人にもわかるのでは、ないでしょうか。「ぱたぽん と まりーちゃんが いいました」で、はじまるおはなしは、ひつじのぱたぽんの「でもわたしたち みどりの はらっぱにすむでしょう。 はらっぱには ひなぎくのはなが きれい きれい おひさまが いちんち きらきら」とても耳に心地いい歌のような穏やかなリズム、優しくてくうっとりするような、お母さんの声(歌)、言葉を静かに聞いて、しみじみと子供は、安らぎを得るのでは、ないでしょうか。とても大事なことです。子供の心の栄養になるからです。南フランスのプロバンスを思わせる絵も素敵です。そして、もう少し大きくなったら、ローラ・インガルスの「長い冬」を読んであげると、まりーちゃんがなぜ、ひつじの毛を売って素敵なものをあれこれ買いたいのか納得できるのでは、ないでしょうか。そして、もっと大きくなったら「ぶたの死なない日」ロバート・ペック(白水社)を読んで、幸せな生活とは、いったいどういうことなのか、深く考える子供に成長して欲しいと願います。質の良い言葉の心のこもった語りかけが子供の心を育てるのだと思います。
「あそびましょ」「だれのおうち」かどのえいこ作 おおしまたえこ絵
各¥750(¥787税込)
16ページ16cm (あかね書房)
「あそびましょ」…きりん、ぞう、さる、へびなど大好きなお友達へ「あそびましょ!」声をかけて折返しのページをめくると楽しいしかけが…。さてさて一緒に何して遊ぶの? 「だれのおうち」…右ページに描かれたお家の窓が開いています。窓から少し見える顔…いったい誰が暮らしているの?七軒のお家を訪ねて一緒に遊んで、一回りして帰ります。ページをめくるそのすき間に様々なことを想像して想いがふくらむ楽しい絵本。

「ぼくにげちゃうよ」 マーガレット・w・ブラウン文
(ほるぷ出版)
怖いおもいをした子供へ寝る前に添い寝しながら1年でも2年でも毎晩読んであげたい…そう思った絵本が「ぼくにげちゃうよ」です。子うさぎの「ぼくにげちゃうよ」の問いかけに優しく穏やかに答えるお母さんうさぎの言葉の繰り返し…やさしいタッチの絵。心の中に染み込んで、いつか怖い体験を乗り越えることを願います。この絵本を最初に読んだ時、私は坂田寛夫さんの童謡「さっちゃん」を思い起こしました。「さっちゃんはね遠くへ行っちゃうって…」この詩が子供の私に「どうしてさっちゃんは、こんな変な悲しいことを言うの?」って考えさせ心に残っていたからです。この「遠くへいっちゃう」と「ぼくにげちゃう」の言葉が重なります。どんなに逃げても子うさぎを優しく待ち抱くお母さんのぬくもりを感じさせる絵本です。最後に「にんじんをおあがり」お母さんうさぎの言葉がとても好きです。そういえば、子供たちって、かくれんぼが大好きですよね。お母さんにみつけてもらうのが嬉しいのです。何かを確認するかのようですね。お母さんうさぎの「あなたをだしきめますよ」の言葉…普段言わない分、こんな本を繰り返して読んであげてはいかがでしょうか。

「ちいさいおうち」
バージニア リーバートン作(岩波書店)

子供の頃のお気に入りの絵本は、「ちいさいおうち」でした。つやつやした表紙のまん中に、小さいお家が描いてあり、煙突から煙がのぼり、空にはつばめが舞っています。小さいお家は、なだらかな丘の上に建っています。子供の私は絵の中に遊びに行った記憶があります。田園を吹く風の中で絵本の中の子供たちと一緒にぶらんこに乗りました。夏には一緒に川で泳ぎ、秋には甘ずっぱいりんごを一緒にかじりました。今でも思いおこすときはいつでも絵本の中に遊びにいけます。「そういえば、小さいころ、このぶらんこに乗ったな、この川で泳いだな、今年もりんごは豊作だな」なんて思います。ページをめくるにつれて、のどかな田園風景は都市化…劇的に変化します。アスファルトを焦がす嫌な匂い、鉄橋を振るわせ走り去る列車の轟音。子供の時感じた怖いドキドキするような感覚が蘇ります。子供の私は確かに絵本の中の小さいお家の前にいて、喧騒の中でたたずみ、高層ビルにはさまれ、窓に板が打ちつけられ、うす汚れた小さいお家を痛めた心で眺めました。そして、最後のページでほっとする…気持ちは今も変わりません。私に与えた絵本の世界の広がりは、はかり知れません。心が震えるようです。それだから私は、出会ったすべての子供たちに絵本を読んであげたいと思います…そして自分の童話を書きたいと思います。

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おすすめ・大人が読む本 図書館やネットで検索(アマゾン.com)して一冊にとどまらずに読み深めて下さいね。

「幸せなこども」 松井るり子著 学陽書房
かわいがるほどいい子になる育て方を、等身大のお母さんである著者が優しく語りかけるように書かれました。子育て中に降り注ぐ問題も織り込まれた松井さんならではのはっとさせられる言葉の選び方、巧みな文章は、読むのを止めないとうっかり朝まで読んでしまう…本。お子さんをシュタイナーの園に通わされた経験をもつ松井さん「七歳までは夢の中」「ごたごた絵本箱」その他の多くの書籍もぜひ読んで下さい。テレビづけや早期教育、ファーストフードが別に何の問題もなく当たり前の風習となっている現代の日本。そんな環境の中で生まれ育つ0〜7歳の子供たちとは、あまりにも違う0〜7歳を生きる子供たちがいることをぜひ知ってみるのも大事と思います。ともこお姉さんが共感してやまない一線…親は子供の「どの」願いが健全であるかを判断するように求められます、聞く耳を持つことと、野放図にさせることの境界を見失わぬようにするのも難しいです。…松井さんには、うっとりしてしまうような、しっかりとしたラインがあります。

「インナーマザー」  斎藤学著  新講社  
日本人の心の中に知らぬ間に植えられている「あなたを責め続ける心の中のお母さん」それは母親という意味ではなく、自分の正直な気持ちを責めて自分の中へ押し込める、心に住み着く世間様のようなもの。私の記憶では、1995年くらいから斎藤さんが発表はじめた「共依存」「家族機能障害」が原因による日本で起こる様々な問題を精神科医という立場から目の当たりにしている著者が私達に伝えてくれる大事な本です。とっかえひっかえ再読も含め連日連夜読み続けて一向に飽きる気配のない斎藤学氏の執筆はともこお姉さんの愛読書?必読本です。事件がある度、大騒ぎされて同じ事が空回りするマスコミに飽き飽きしていませんか?子供が事件という形で表現してくれている日本人の心の「闇」や「謎」について、そろそろしっかりと向かいあってはみませんか?「自分のために生きていけるということ」「家族という名の孤独」など、興味深い本がのきなみです。大人がまず自分に向かいあうことからはじめてみなければ…たどりつけない to our's happy end!

「センス・オブ・ワンダー」レイチェル・カーソン著上遠恵子訳森本二太郎写真新潮社

Some of nature's most exquisite handiwork is on a miniature scale.(自然のいちばん繊細な手仕事は小さなものの中に見られます)…レイチェル・カーソンの言葉からは自然への慈しみ深い視線を感ぜずにはいられません。1歳8ヶ月になる甥のロジャーとの嵐の夜の海への散歩、自然への畏敬、感謝、驚き。…優しさに溢れるどの言葉の奥にも著者の強い信念があることを感じ、彼女からの伝言なのだ…と思わずはにいられません。その穏やかな語り言葉からは…自然を破壊し止めることを知らない現代の人々に対しても、そこに生まれてくる子供たちへ届くようにと希望とともに彼女の深い愛情と責任を感じます。1907年生まれ海洋生物学者でありベストセラー作家である著者が最後の仕事として「子供たちへ一番大切な贈りもの」と、残した執筆です。彼女は1964年に病気で天に召されましたが彼女の願いはこの本によって後へ続くものへ託されたのだと、私も枕元の本棚に置き寝る前に読み、又、電車に乗るとき表紙が誰かの目に留ることを願いつつ繰り返し読んでいます。'91年に佑学社から出ましたが、'96年には(写真右)自然写真家・森本二太郎氏の息を呑む美しい日本の自然の写真が添えられ新潮社から出版されました。現在販売されている(写真左)は森本氏によるレイチェルが執筆した舞台であるメイン州の写真になっています。私はどちらも好きです。著者の「自然と人との共存への願い」と「写真」の調和が頁を繰る者の胸の鼓動を高める…類のない美しい力の宿る本だと私は思います。
[幼児期には2度チャンスがある」          相良敦子著  講談社「親子が輝く モンテッソーリのメッセージ」   相良敦子著 河出書房
「子どもの本の森へ」       河合隼雄 長田弘 対談集 岩波書店
「5歳までのゆっくり子育て」             平井信義著 PHP文庫「子どもを伸ばす親・ダメにする親」        平井信義著 PHP文庫「親がすべきこと・してはいけないこと」       平井信義著 PHP文庫「思いやりある子の育て方」              平井信義著 PHP文庫「こころの子育て」                    河合隼雄著 朝日文庫「こどもへのまなざし」                佐々木正美著  福音館「続 こどもへのまなざし」             佐々木正美著 福音館
「私の絵本論」                     松居直著  国土社 
「絵本・ことばのよろこび」      松居直著 日本キリスト教団出版局[あと半分の教育」心を置き去りにした日本人」  井深大著 ごま書房