毎週水曜日
14:30〜15:15
赤ちゃん小学生大人向き

毎週木曜日
13:30〜14:15
幼稚園生向き

ぞうさん文庫
「絵本を楽しむ会」


bunko/Tomoko Takaihi
ともこおねえさんが
大好きで、ずっと勉強して培った子供の本
絵本、詩etc.の世界を
みんなの心に直接手渡したくて
読んでいます。語っています。歌っています。
心静かな時間です


どなたでも遊びにいらしてください
1部はどちらかというと幼稚園の
2部はどちらかというと小学生の
お帰りの時間に合わせました


チロリが大好き!

私は9ヶ月いないいないばあが大好きで、
「いないいない」って言えるようになりました!


なかよしさん

ママがお洋服選び中に、別のままが絵本を
読んでくれています!素敵な光景


お小さい頃に座っていたぞうさん文庫のソファー
こんなに大きくなりました!

こんにちは
リトルエレファントの 高石ともこ です
毎日、自転車でやってきます
お店の床のぞうきんがけと店先に咲く草花のお世話から
一日がはじまります
自分で作った白いエプロンスカートをはいています
自分で作った地球をイメ-ジしたネックレスをしています
こんなですから、ご安心ください。
私の大好きな創造の場、リトルエレファント
毎日、奥の仕事場で物創りをしています
みんなの幸せな未来を願っています
ここで大好きな子供達に会えて嬉しくて
優しいママやパパに会えて嬉しくて
頂いたメールやお手紙に感動して嬉しくて
地球に美しい自然と命があることが嬉しくて
リトルエレファントでお話ししたり、学んだり、楽しんだりしながら
こども達の成長を見守ることができるなら
喜びであり幸せです
平和な世界を願っています
リトルエレファントの ともこおねえさんです
どうぞよろしくお願いします



「リトルママ」取材記事にUP
http://tokyo.l-ma.jp/tokyo/interview_circle/201008/10922/
お知らせ!
ニフティ・街のフォトアルバムにUP

http://myhome.nifty.com/cs/mizuho-area/top/shinagawa/1.htm

大石亜矢子&アイメイトイリーナ ハートフルコンサート
・2017/5/12 (金)13:30開場 14:00開演
・大井町キュリアン小ホール
・チケット代金 1000円 (チケット03-5479-4140)
・主催:品川文化振興事業団
リトルエレファントのご近所さん、歌声がとても素敵はママのコンサートです。幼い子供を育てる全盲で2児の母です。パパも全盲、弁護士さんです。一生懸命生きるお二人の姿に感動して、リトルエレファントのともこおねえさんは大石さんのコンサートのときには、介助とお支度、ヘアーメイクなどのボランティアをさせて頂いております。よかったら、どうぞ!盲導犬のレクチャーもございます。赤ちゃんも一緒に参加できますよ!このため、恐れ入りますが、当日はリトルエレファントはお休みとさせて頂きます。
映画 「愛の小さな歴史 August in Tokyo」
Tokyo new cinema 中川龍太郎監督作品

2015年9月札幌を皮切りに全国上映がスタートしました。2年前の9月の或る日、リトルエレファントの店内でロケがありました。映画の中でほんの少しだけ 映画の中のお店になって登場します。詩人でもある中川龍太郎監督が映画の表現に必要な場面です。私は鏡の中の鏡みたいになっている、映画の中のリアルだけど架空のリトルエレファントがなんだかとても愛おしいです。心の内側、美しい映像、海外の映画祭で賞に輝く、Tokyo new cinema作品、どうぞご注目下さい。映画ぜひご覧になって下さいませ!Tokyo New Cinema で検索するとNETで上映情報を知ることができます。
「三之助の笑顔いっぱいとっておきの品川」ケーブルTV
2015年8月毎週(土)ケーブルTV品川一日5回放送
絵本の絵も100冊以上描いていらっしゃる、ご近所にお住まいの画家・小沢良吉先生をテーマにした10分番組で、小沢先生が立ち寄って下さる、ここリトルエレファントも紹介されました。私も小沢先生との出会いをお話しさせて頂きました。絵本と子どもの本が大好きな私ですのでとても光栄な出来事でした。三之助さんスタッフの皆様感謝申し上げます。
ネットでも番組を見ることができます→www.shina-tv.jp/pickup/index.html?id=809



絵本を楽しむ会+すいかを楽しむ会
 をします!!!
2013年8/9(金)2:30〜4:00
ものすごく大きくて立派な…スイカが届きました!!! 新潟で有名な八色西瓜だそうです。今年も新潟に住んでいる高校時代の優しい同級生からのプレゼントです〜お店のお客様と楽しんでくださいとのことです。本当に感謝です<(_ _)> そこで!いつもリトルエレファントを愛してくださる方へ日頃のご愛顧に感謝して、8/9(金)2:30~ 4:00ぞうさん文庫では、絵本を楽しむ会+すいかを楽しむ会(絵本読み聞かせ、お話し…すいかわり?すいかたたき?すいか食べる?)を致します。丸くて大きくて美しい立派なスイカ、育てた方の優しい想いも、感謝して頂くことができたならと思います。お子様とご一緒に、お一人様でも、どうぞご参加くださいませ…お楽しみに!!!
ドキュメンタリー映画「100万回生きたねこ」
2012年12/8(土)よりロードショー
場所:渋谷シアターイメージフォーラム
180万部を突破する絵本を1977年に世に出し、ガンを患い2010年に亡くなった絵本作家、佐野洋子さんが顔を映さないという条件で記録されたドキュメンタリー映画です。100万回生きたねこ、いのちを巡る物語、一冊の絵本から繋がった作者と読者を見つめた作品。小谷忠典監督作品。愛知12/24〜大阪1/5〜 

音楽会・弦楽合奏団アカンサスUXmasコンサート
2012年12/24(月)A…3:00開演 B…5:00開演
場所:高輪区民ホール (お店から徒歩15分)
料金:A\2000 B\2000 AB\3000 小学生以下\1000
私のヴァイオリンの先生が所属する芸大OBOG弦楽合奏団(ヴァイオリン ヴィオラ チェロ コントラバス)のコンサートが開かれます。Aは子供向け、Bは大人向けに選曲したプログラムです。生演奏を身体から吸収することは人間の心にとても良い体験だと思います。チケットご希望の方はご連絡下さい。ホールは地下鉄高輪駅の上のビルの中です。
画家・小沢良吉 絵画展
2012年10/9(火)〜10/28(日)11:00-18:00
場所:ランクスアイ 目黒駅徒歩1分 
ご近所にお住いの画家、小沢先生の個展が開催されます。小沢先生は多くの絵本の絵や児童文学の挿絵などもお描きになられていらっしゃるので、多くの方が知らない内に目にしているかと思います。秋の目黒にいらっしゃったら、ぜひ立ち寄ってみてください。目黒駅西口徒歩1分の東急ストアが1Fに入っているビルの8Fです。15日(月)休みです。
絵本&すごく大きなすいか…お楽しみ会終了
2012年8/1(水)15:30-16:30お店で開いた夏のお楽しみ会です。スイカの絵本を2冊読んで、それからスイカ割りをして…子供も大人もしましたよ。スイカを食べました。小さいころの幸せな思い出は大人になって辛いことがあったとき、悲しいとき、ゆるぎなく心にあたたかな力になると信じています。みなさん楽しい思い出になりましたか?
(8/5ぞうさん日記にも書きました)


絵本&すごく大きなすいか…お楽しみ会
2012年8/1(水)15:30-16:30 
場所:リトルエレファント
参加ご希望の方はメールでご応募下さい。
予定…
絵本読み聞かせ→スイカわり→スイカ食べる^^
ぜひ、ご参加下さい。応募方法→ご参加できる方のお名前/〒ご住所/電話番号をメールして下さい。折り返し招待状をメール致します。多い場合は抽選とさせて頂きます。(詳しくは7/29ぞうさん日記をご覧下さい)
2012/7/13(金)「いのち」に注ぐなまざし
写真家・森本二太郎講演と映写
第4回婦人之友社・文化交友のつどい
13:30-16:00 目白・自由学園 明日館講堂
入場料1500円 メールにて予約 
tomomail@fujinnotomo.co.jp
…「生き方」や健康、安全に心を配ることは大事です。でもその根底にある「いのち」そのものを深く心にとめることが、いま切実に求められています。←と森本先生の言葉を読んで、やっぱり私の先生だと思いました。公演のお知らせが届きました。定員がございますので、ご興味のある方はどうぞお問合せ下さい。TEL03-3971-0101
2012/4/11ぞうさん文庫の絵本読み聞かせ準備
明日(金)毎週のぞうさん文庫のお楽しみ会のために午前中に図書館へ行ってたくさんの絵本を借りてきました。いらっしゃれる方、お楽しみに!!! 上段の中央にあるのは、佐々木正美著「子どもへのまなざし・完」福音館書店…です。上・下巻もあります。私はこの著作は人間の必読書だと思っています。読むのが、おばあさん、おじいさんになってから読むのではもったいなさすぎます。ぜひどうぞ!
2012/4/4〜10 森本二太郎・写真展
みどりの牧場から森へ渓へ「人と自然の架け橋」清里高原・キープ協会の四季
場所:銀座 教文館4Fエインカレム03-5250-5052
時間:11:00-20:00 日曜:13:00~ 最終日:~15:00
料金:無料
森本先生は私の高校生時代の教師です。キープの敷地には観光ではなく自然環境に感心を深めてもらえるよう様々なアプローチが試みられているとのこと…レイチェルカーソンの遺作「センスオブワンダー」の写真を撮られている森本先生の写真展ぜひどうぞ!会場で森本先生にお会いできると思います。


↑4/10午前中に行って参りました。自然の空気が写真から吹き出ているような、そんな写真展。上に添付した写真は森本先生と、清里で自然体験活動を推進されて入る若林さんです。様々な良いプログラムがあります。30分無料のツアーガイドさんがついて森を歩けるんですって、鹿の角が落ちているんですって…いいな〜行ってみたいな〜 土日の森の幼稚園もあるそうです。那須平成の森/ヤマナシ県立八ヶ岳自然ふれあいセンター を検索して下さい。都会の喧騒で疲れている子供たちに森の息吹、静寂をぜひ体験させてあげてください。


2011/9/19〜10/17(月)小沢良吉展
●画家で絵本画家としても有名な小沢良吉先生の個展が目黒駅から徒歩3分西口東急ストア8階ギャラリーで開催中です。絵本も多く手にとってみられるようになっています。会場には先生もいらっしゃるので、この機会に是非お会いになってはいかがでしょうか?
場所:ランクスアイ 03-3493-1078
時間:11:00-18:30
料金:無料
2011/8/5(金) 「すいかのお裾分け」
●新潟の友達から届いた、自家製の凄く大きなスイカをお裾分けします。入れ物を持ってきてください。
●ぞうさん文庫の「絵本を楽しむ会」の後、
はじまりは15:15〜予定です。
*小さな子供たちがいらしたら、目隠ししてスイカたたき大会をします。どうぞお楽しみに!

スイカの皮でオブジェが作れそうなので、半分に切って、スプーンとかナイフで実をカットしてお裾分けする予定です。
4/13東日本大震災
●「絵本プロジェクト」ご協力のお願い
●震災の被害を受けた子どもたちが心に穏かな気持ちを取り戻してほしくてボランティアの人たちが避難所の子供たちに絵本の読み聞かせをします。クラブヒルサイトが窓口になっています。新しくなくてもよいので下記住所へ絵本を送って下さい…とのことでしたが、反響が大きく5万冊が集まりこれからは届ける活動のために義援金のほうが助かります。とのことでした。
●義援金
「活動支援寄付金」受付口座は
(1)みずほ銀行盛岡支店 普通 
口座番号 1188014 
3・11絵本プロジェクトいわて
(2)ゆうちょ銀行 加入者名 3・11絵本プロジェクトいわて 
口座番号 02210−4−133692。

〒020−0013
岩手県盛岡市愛宕町14-1 
盛岡市中央公民館
「絵本プロジェクト」宛

019-654-5366
●長年IBBY(国際児童図書評議会)の活動をされている岩手在住の末盛千枝子さんからお知らせです。
●2011年3/24〜30(水)まで
「森めぐり」森本二太郎写真展 お知らせ
●銀座・教文館4階エインカイム
自然写真家の森本さんは私の学生時代の教師です。レイチェル・カーソン著「センス オブ ワンダー」に使われている写真は森本さんの写真です。岡山のルピナスバレイにお帰りになる、飛行機に乗る直前に、リトルエレファントに立ち寄って下さいました。写真展のお知らせをじきじきに頂きました。ので、おすそわけです。ぜひ皆様も銀座にお出かけくださいませ。森の息遣いに、きっと心がときめくことでしょう。先生はお店に入られるとすぐに「ここに入ったら時間の流れが変わった」と言われました。「身体に合う時間になりました」と^^ 東京は音や物が過剰なために静かな森で暮らす身体には、神経が疲れてしまうとのことでした。…私はその言葉を聞いて、生まれた子供たちもまた、そんな同じ状況にあるのだと思いました。●エインカイムの横には本当に素敵なカフェがあります。同じ建物に子供の本の専門店「ナルニア国」がありますよ!ぜひどうぞ!●平日は〜18:00 最終日は17:00
●2010年〜4月23日(金)まで「牛嶋浩美作品」グッズ特売中!
元気いっぱいな子供たちをモチーフにしたイラストのハガキ、木の板に手描きで焼き描いたストラップ、マグネット…etc.や、経済支援のためにカンボジアのお母さんたちと共に作った絹のバックを扱っています。ハガキは色が人に与える力を考慮して、お母さんたちに、元気いっぱいになってほしいと、元気や平和の願いがこもった牛嶋浩美作品です。一点一点手作りした、牛嶋さんの気持ちが、私と同じだと思って、特別展示販売決定です。そして!期間中、牛嶋さんは私も絵本体験したいと、ぞうさん文庫の「絵本を楽しむ会」に足を運んで下さいます。皆様もどうぞ、ご一緒にご参加下さい。
●2010年2月3月(金)は「牛嶋浩美さん」が絵本の会に参加されます。
●2010年1月23日(土)「すみっこ文庫」高石ともこ講師報告
タイトルは「詩の絵本について」約1時間、絵本や詩の朗読とお話をさせて頂きました。岸田衿子さんの「かばくん」やシュルビッツの「よあけ」工藤直子さんの「のはらうた」など。●土曜日の午前中に集まった方たちは、社会福祉のお勉強をなさっている方々、ご自身で何か社会に役に立つことをなさりたいと、ポジティブな行動をされていて、皆さん私より年上でした。焼きたてのフランスパンを持って来た方、きんかんの甘露煮を手作りしてきた方…など皆さん心がお洒落であたたかでした。
●場所は地下鉄乃木坂駅から徒歩2分。港区南青山にある一戸建ての日本家屋(あこがれ)!絵描きさん…荒澤経子さんのご自宅でもあります。一階に集会室があって、ここでは個展やワークショップもできるようになっています。都心なのに空が広い!まるで外国に来たように感じてしまいました。この2階に下宿したい方いませんか?ということでした。また、個展や集会などにお使いになりたい方のご相談もお受けしているとのことです。我と思われる方は、ご遠慮なくリトルエレファントの高石ともこまでお問合せ下さいませ。

● 2010年1月29日(金)牛嶋浩美さんが参加して下さいました。
ぞうさん文庫 絵本を楽しむ会が終わった後です。皆、すぐに帰りがたく、思い思いに楽しくお話していますね^^。牛嶋さんが手にお持ちになっているのは、2頭のぞうです。お店をはじめたとき、父が買ってきてくれました。ゆっくりですが、凄くリアルな筋肉の歩行の動きをします。
●この日は、牛嶋さんの絵本に8人の妖精がでてくることから(実際に、その心の体験をされたそうです)、心の中を描く絵本を2冊選んで読みました。「ラチとらいおん」「アルド」です。どちらの絵本も、私は今日は大丈夫と思っても、いざ、どうしてもとある箇所で突然、胸が痛みます。苦しくて声がでなくなる体験をします。目と鼻がきっと赤くなってしまっています。それは作家の魂が痛みが乗り移る体験なのだと思います。私は、絵本とは、ただ文字を読んで絵本を見せるものではなく、もっと深いところで、作家の魂と出会う体験をするものだと経験しています。だから、皆にもそんなところを、体験して知って欲しいと思っています。

●2010年1月22日(金)牛嶋浩美さんが参加して下さいました。
牛嶋さんは今井絵理子さんの最新CDのジャケットや、ユニセフのポストカードのイラストを手がけるARTISTです。小さい子供達がお客様に直接会って、お話ししたり、質問したりは、とても良いことだと思っています。どうぞお楽しみにご参加下さい。●子供の命を守る…ユニセフ…世界では毎年600万人の子供が1才のお誕生日を迎えることなく死んでいるという事実をご存知でしょうか?小さな命が失われる悲劇を小さな子供を育てている方ならば自分のこととして感じることができるのではないでしょうか?私はお店から近くの恵比寿ガーデンプレイスで行われているユニセフの大会に毎年自転車ででかけています。寒空の下で日本の子供達も参加し募金を呼びかけています。日本の子供も世界の子供も変わらない笑顔であって欲しいです。日本にいると豊かな子供の幸せな笑顔しか浮かばないけど、世界には深刻な子供達がいます。今、必要としている子供たちに募金はいつでもいくらでもできます。「ユニセフ」で検索して下さいね。●ハイチの地震の情報もでています。

●読んでいる?いいえ、歌っている本は「だれかがほしをみていた」です。私の大好きな絵本です。皆で歌います。欲しいという方が多くなって、新沢さんのサイン入りでお店でも販売しています。牛嶋さんも感動して購入されました^^v この日はモーリスセンダックの「かいじゅうたちのいるところ」も読みました。映画が公開されるそうで、実写だということだから、皆に映画より先の絵本体験をしてほしいと思いました。センダックさんは巨匠です。エリック・カール美術館オープンのレセプションでお見かけしました。突然すぐそばに巨匠センダック氏が杖をついて歩いてこられたので、私は思わず後ずさりしてしまいました。とても言葉がけできませんでした。今思うと、素敵な絵本を創ってくださったことに対して、心から何かお礼をいうべきだったと思います。


●2009年10月24日「魔女の宅急便E最終巻」出版記念
「魔女の宅急便E 最終巻」が出版されました。
著者の角野栄子先生から下記のご連絡がありました。
●「魔女の宅急便E最終巻」出版記念
@10/31(土)13:00〜紀伊国屋本店サイン会 
A12/9(水) p.m.7:00〜青山会館 アイビーホール 講演会
B12/19 (土) クレヨンハウス 「子供の本の学校」 
●詳しくは@Aは福音館のHPBはクレヨンハウスへ
お店の小さなお友達たちが 角野栄子さん宛、キキさん宛、読書感想?お手紙?を書いていることを、お母さまからおうかがいすることがあります。先生のお話しを聞くことが私は大好きです。元気がもりもりと湧いてくるからです。ご興味のあるかた、ぜひどうぞ!


  
●2009年10月19日 秋風にどこかですすきはそよいで…?
お店では毎週(金)に絵本の読み聞かせをしています。最近、私の大好きな新沢としひこさんの「だれかがほしをみていた」に加えて「ともだちになるために」など、素敵な絵本をお客様のリクエストでアスクミュージックさんを訪ね、仕入れて、かかえて持って帰ってきました。新沢さんサインをありがとうございました。お店で販売しています!まど・みちおさんの詩集や、角野栄子さんの「魔女の宅急便E 最終巻」もありますよ^^●「声にして」皆に言葉を聞いてもらうこと、私はとても大切に思っています。愛を込めればきっと心に届くからです。作家が作品に込めた想いや心を伝えたい、伝えることができたらと思います。えほんの言葉、・詩・歌 を含めて、楽しい時をその時集まった皆さんと過ごしています。先日 生まれてまだ一ヶ月にならない赤ちゃんを抱いて、お母さんも参加して下さいました。女の子に話かけられてお話ししているときも、赤ちゃんを、とても大切に抱っこしているのがわかります。絵本の言葉を声にしているとき、言葉と私の関係は赤ちゃんを抱っこしているのと、同じだなって思いました。
ぞうさん文庫
絵はがき展

「猫の源氏物語」

2009/1/18(日)〜31(土)

1:00 〜6:00p.m.
絵本作家でもある画家の小沢良吉先生の「猫の源氏物語」16作品・絵葉書で展示致します。新年にふさわしく、日本古来のお着物を着た猫たちの姿を、ぜひご覧にいらして下さい。ご都合で6時以降になられる場合はご連絡頂ければ、遅くまで開けておきますので、ご安心下さい。
リトルエレファント little-elephant@little-elephant-shop.com
TEL 03-3440-4091

ぞうさん文庫

えほん読み聞かせ

「えにかいたねこ」

2008/10/31(金) 2:30〜3:00

画家の小沢良吉先生が絵を描かれた新しい絵本ができました。小沢先生が持って来て下さいました。さっそく次の絵本を楽しむ会(毎週(金)2:30〜3:00)で読んでみたいと思います。自由参加です。絵本の好きな方どうぞおこしくださいませ。小沢先生も遊びに来てくださるかもしれません。

はい!終了報告です。今日 2:37分頃、小沢良吉先生がお土産のお饅頭がいっぱい入った袋をさげて訪問して下さいました。絵本を読んだ後は、先生への質問と一緒にお話を楽しみました。先生は10人兄弟の末っ子で兄弟は名前の下に必ず「吉」がつくということでした。日本橋生まれの先生の江戸弁の言葉は、きっぷの良い響きがありました。
先生、お土産ありがとうございました。2008.10.31.



●小沢良吉先生、
近所にお住いの先生は、どうやら私が一人でいるときを見計らって訪問して下さいます。絵について…とか、とにかく様々教えて下さいます。感謝です。

ぞうさん文庫の自己紹介
田舎風の小さなお店 リトルエレファントには、絵本の詰まった「ぞうさん文庫」があります。お店で、お母さま、お父さま、おばあちゃま、おじいちゃま、誰でもがゆっくりと子供たちに絵本を読んでさしあげて欲しいという願いからです。もちろん自分自身のためにも、ごゆっくりどうぞ。
赤ちゃん、子供たちが絵本を読む声に聞き入り、絵本の世界に遊ぶ姿には平和があります。そして、その子供たちが大人になったら、自ら小さな子供たちに絵本を読んであげる人になって欲しいと願っています。
絵本作家 もりひさし先生から、たくさんの絵本を「ぞうさん文庫」に頂きました。絵本のとびらに先生の優しさ溢れるコメントを見つけることができます。(もりひさし先生は、はらぺこあおむしの翻訳でご存じの方も多いと思いますが、こぐまちゃんシリーズの著者でもあられます。)
童話作家の角野栄子さんや絵本作家の大島妙子さん絵本画家の小沢良吉先生から、その他子供の本を日本で出版するためにご尽力された編集の方々から頂いた本もたくさんあります。「魔女の宅急便」の著者でもあられる角野栄子さんからは魔法のほうき草も頂きました…棚の上に飾ってあります。童話創作がライフワークのリトルエレファントのともこお姉さんが皆さんにたくさん励まされながら開いている「ぞうさん文庫」。子供と本と大人を結ぶ架け橋になれたらいいなと思っています。
これから赤ちゃんを出産なさる方もぜひ絵本を好きになって下さいね。

     毎週金曜日14:30〜15:00
         「絵本を楽しむ会」
       
ともこお姉さんが絵本を読んでます
     どなたでも遊びにいらしてください


2006年7月22〜9月24日
鎌倉文学館にて「魔女からの手紙 魔女への手紙」童話作家:角野栄子の世界が開催されています。今年の夏、子供文学散歩、ちょっとお出かけいかがですか?近くにSONGBOOK Cafeという「中川ひろたか」さんのお店がありますから、合わせて鎌倉散策。いかがでしょう?ともこお姉さんは8/13のお昼頃訪問します。
鎌倉文学館:www.kamakurabungaku.com/
SongBookCafe:0467-25-0359

角野栄子HP:http://kiki-jiji.com/hoge/



2005年2月18日(金)マレーク・ベロニカさん初来日公演に参加して…
ベロニカさんって、誰?お名前を聞いてもピンとこない方も、あの「ラチとライオン」の絵本作家さんと言われると、あぁ!おわかりになるのでは?初版から40年を経ても版を重ね続ける弱虫ラチの絵本!のベロニカさんがハンガリーから初来日なさったのです。福音館書店が設けて下さった記念講演に参加できました…感謝です。ベロニカさんはお母さんのような愛情と人に伝えたい大切なものを心にお持ちになる方なんだなぁ、学校などでも講演なさるとおっしゃられたので、きっとこの笑顔は子供たちに接しているときと同じ笑顔と想像しながら…あっというまに絵を、数学者みたいに図形を組み合わせるようにサラサラッと描いては本当に楽しそうにお話しなさるので、私は本当に興奮してしまいました。その中の一つをご紹介。右の写真を見てください私が真似して描きました(言葉はちょっと違っていたかも知れません)。@植木鉢にA土を入れますB木を植えてC水をやってD大きな樅の木になりましたE…でも誰もプレゼントをくれない、飾ってくれないから樅の木は〜こんな顔!…さあ皆さんも描いてみて!出来ましたか?出来たら紙をくるりと回して上下逆さにして下さい。はい!できあがり!何が描けましたか?そうです驚き!同じテーマの異なる絵を同時に二つ描くなんて!ベロニカさんって天才だ!! 本当にベロニカさんは深い愛情のある人。愛ある「驚き」で人の心が動くとき大事な何かがストンと人の心に届くことを知ってる人、そのために情熱を持ち続けている人なんだと私は感じて…その優しさが本当にしみじみと嬉しかったのです。さて、そんな彼女がどういう理由から18歳で絵本作家になったのでしょう?…一人でとても退屈していた時、今だったらテレビゲームなんかしてしまいそうだけど、何もなかったから、絵本のように絵を描いたら翌日お父さんが、その絵の束を見て「昨日あなたは何をしましたか?」と尋ね「とても良くできているから仕事に行く途中で出版社に持ってっ行きます」と言い本当にそうした。というのがきっかけだったそうです。7歳の時の第2次世界大戦で爆破から生き残るための恐ろしい戦争体験もお持ちで「今の子供は恐れを知らない」とおっしゃられた言葉が印象的でした。ハンガリーは人口1000万人(日本は一億以上です)、言葉は他と異なる独特な言語ということも私は初めて知りました。

2004年4月19日(金)2:30〜3:00「えほんを楽しむ会」
久しぶりに明るく晴れた午後、8ヶ月、あと2日で1歳、3歳、8歳の子供達とお母さんが集まりました。読んだ絵本は、「いないいないばあ」「いいものみつけた」「おんぶおばけ」「わたしのワンピース」歌った絵本は「だれかがほしをみていた」それにあそびうたと工藤直子さんの詩の朗読です。小さな子供が一心に見つめる澄んだ瞳は、本当のところに何をみているのでしょうか。北海道のお友達が、ご自身でなさっている絵本の会の新聞記事など送って下さいました。封筒の表に葉っぱがたくさんセロテープで貼ってあって、人間じゃない森の動物たちからの素敵な贈り物のようでした。ありがとう。
2003年雑誌11.13号Saitaでアナウンサーの久保純子さんが絵本の特集のページにご自身の絵本の世界を紹介して下さいました。その時の写真をお店の「ぞうさん文庫」で撮りました。(2003.10.3) 私も子供の本が大好きですので、どんな内容になるのか楽しみにしています。又、久保さんは、東京新聞で「子育て日記」を書かれています。お子さんとの生活の中で感じる気持ちを久保さんらしい躍動感ある文章で綴らています。
2002年12月27日(金)「えほんを楽しむ会」
お店では、金曜日の14:30から約30分くらい、「えほんを楽しむ会」をしています。
絵本とは何か?それはなかなか説明できるものではありません。集まった方にえほんの世界を楽しむ体験をしていただくのが私のしたいことです
。本年度最後の会は、1歳前後の男の子たちとお母さんたちが集まりました。
2002年10月エリック・カールさんとターシャ・チューダーさんに会うために11月の冬のボストンとバーモント州へ行くことになりました。お二人とも世界を代表するえほん作家です。カールさんは、子供達のためにすばらしい美術館をお作りになるのです。又、深い森の中でお暮らしになるターシャさんが、11時のお茶にご自宅に招いて下さったのです。毎日毎日私の小さなお店で一人で物を作って過ごす私にとっては、奇跡です。絵を描き物を作り…豊かで厳しい自然の中で真摯に生活する88歳のターシャさんです。お会いできる希少な機会が与えられた事に、お店をお休みしなければならないのですが、才能のある方に直接会うということは、私にとって得がたい貴重な体験になります。会って感じたことを私がこれから出会う子供たちに伝えることができると思います。又、物を作る私の心と体が傲慢ならないように修練の時と場になると思います。同月にえほん作家の大島妙子さんとモロッコ取材の旅へでます。私が生まれた地球を自分の足で歩いて、どんな世界だったのか本当に知りたいのです。
この為02'10/30-11/8と11/20-30の間がお店のお休みとなります。
ご迷惑をおかけするかと思いますが、おみやげ話ができると思います。何卒ご了承の程よろしくお願い申し上げます。

左からターシャ・チューダさん 右上は、大島妙子さんが絵を描かれた「ぼくんちどうぶつえん」右下は、エリック・カールさんの「はらぺこあおむし」。
02'11/1(金)TV12cha夜「芸術に恋して」の番組中で、お店のお客様でもいらっしゃる はなさん がご自分が失ったペットのうさぎのことをアートえほんにして、詩人の谷川俊太郎さんが詩をお書きになりました。この世界にただ一つのえほんが番組中に紹介されます。ぜひご覧になって下さい。私は、谷川さんがどんな言葉をお選びになったのか、とても楽しみにしています。
大好きなロバの音楽座がゲストとして出演した NHK「おかあさんといっしょ」が02'12/19/20 再放送されました。中世の古楽器を使います。ご覧になりましたか?私は、ロバの音楽座が奏でる人を感じさせる音が豊かな音楽になっていく繊細な調和は、こどもが初めてであう音楽の世界にふさわしいと常日頃から思っています。表現する言葉があるとしたら、「心がどきどきしてしまう音楽」の一言です。衣装も素朴な色調で出演しました。ロバの音楽座の魅力は、なんといっても近くで見て音楽を体験するのが一番です。目をとじるのがもったいなくなりますよ。ご興味をおもちになった方は、
TEL042−536−7266 でライブの案内を送ってくれますよ。
ホームページは、http://www.mmjp.or.jp/ROBAHOUSE/
玉川浄水に中世の素敵で風変わりなお家をみつけたら、それがロバハウスです。質の高いライブをしています。こどもも一緒に楽しめるものもライブハウスでしてくれます。
1月12日(金)2001年
リトルエレファントの絵本を楽しみ学ぶ会からのお知らせ
2001年は、週に一回金曜日の午後2:30〜約30分間の、ママとこどものえほんを楽しみ学ぶ会を「わたしの絵本論」松居直著(国土社)を読みすすめながら持ちたいと思っています。参加は自由。ともこお姉さんとえほんのひとときを楽しみましょう!
 右の写真は、第一回の様子です。1才のかわいい子供たちとお母さんが集いました。短い時間ですが、絵本読み、詩の朗読、私の絵本論の回し読み、などもりだくさんです。お母さんのなかからは、工藤直子さんの詩「わすれもの」に子供の側からみた母の姿にはっとさせられたという意見が数多く聞かれました。
 会のあとに、ちょっと公園であそんで帰ってもいいのではないでしょうか?


7月12日2000年
えほんパーティ終了のご報告
下記の招待状を見て、小さい子供たちと、えほんの好きな大人たちがお店に集まりました。

1月12日(金)2001年
リトルエレファントの絵本を楽しむ会お知らせ
2001年は、週に一回金曜日の午後2:30〜約30分間の、ママとこどものえほんを楽しみ学ぶ会を「わたしの絵本論」松居直著(国土社)を読みすすめながら持ちたいと思っています。参加は自由。ともこお姉さんとえほんのひとときを楽しみましょう!右の写真は、第一回の様子です。1才のかわいい子供たちとお母さんが集いました。短い時間ですが、絵本読み、詩の朗読、私の絵本論の回し読み、などもりだくさんです。お母さんのなかからは、工藤直子さんの詩「わすれもの」に子供の側からみた母の姿にはっとさせられたという意見が数多く聞かれました。 会のあとに、ちょっと公園であそんで帰ってもいいのではないでしょうか?
1月26日(金)2:30〜
絵本を楽しみ学ぶ会 3 
「わたしの絵本論」松居直著から、豊かな言葉の体験ー言葉は、心に残るーをみんなでまわし読みしました。
「ただひたすらに楽しみにひたっていればいい」そんななかの絵本の体験が子供の心により深く残る。絵本いないいないばで、子供たちのけらけら笑う可愛い声がお店の中にこだましました。その他、読んだ絵本は、「がたんごとんがたんごとん」「おさじさん」「よあけ」詩は、工藤直子さんの のはらうたから、こりすすみえさんの「あらよっ」のとき 岸田衿子さん長新太さんのコンビ作品から「ぼーるがころころ」。シュルビッツの「よあけ」は、笑う本ではないけれど、深く心に染み込むとてもすばらしい絵本なので、私のおすすめで読みました。次回は、「耳からの体験」です。
ともこお姉さんの読書日記「仮面の家」横川和夫著(新潮OH文庫)「家族という名の孤独」斉藤学著(講談社+α文庫)「家族は、こわい」斉藤学著(新潮文庫)、時間に追われてしまう私ですが、夕食を作りながら、片手に本、夕食を食べながら片手に本でいっき読みしました。

7月12日2000年「絵本作家の大島妙子さんと、えほんパーティ」 終了のご報告
下記の招待状を見て小さい子供たちと、絵本好きの大人がお店に集まりました。


大島さんサイン中


絵本パーティ−をしました1999/11/30
小さな子どもだちに招待状が届きました。
「ぞうさんのお店でえほんパーテイーを開きます」 そして、みるみるうちにぞうさんのお店にたくさんの子どもたちが集まりました。
えほん作家の 大島妙子さん、川上たかこさんをお招きして、お二人の作品「きいちゃんのどんのぐり」などたくさんの絵本を楽しみました。又、大島妙子原画展も同時開催致しました。原画は、しばらく店内に現在も飾ってあります。ぜひ見にいらしてくださいね。
大島さん、川上さんお友達
あかね書店の編集や営業の方々


わたしの一冊
●2013年1月31(木) 読書中の本のご紹介。

「大人たちはなぜ子どもの殺意に気づかなかったか」草薙厚子著
2010年 イーストプレス

「追跡佐世保小六女児同級生殺害事件」草薙厚子著
2005年 講談社

「音羽お受験殺人」歌代幸子著
2002年 新潮社

2冊は読み終えて今、「大人たちは…」を読書中です。が、この本はルポライターである著者がテーマにしてきた1997年から急増した凶悪な少年事件を、社会が悪い?心の闇?そうではなく、普通の子とは?に焦点を当てた音楽で言うならばベストアルバムのような本だと思いながら、読んでいます。著者が以前出版した別の本に執筆してある文章が重複していますが、著者の調査からは、事件を起こした普通の子が、実は発達障害児である確率が多く、しかし、発達障害児が殺害を起こすかというと、そのようなことはなく、誕生後から幼児期に親と情緒の行き来ができず、しつけとして暴力を受けた体験があり、小学校高学年にホラー映画、殺人のTVやTVゲームにのめり込み…真似て犯行にまで及んでしまった。殺害後には友達を殺した心の動揺がなく、たんたんとごはんを食べられる子供、その不可解さ…。幼児期、成長のはじまりの大事な時に両親が人間についての知識や子どもに理解がないと起こりうる事件。もし発達障害の子供が未成熟で知識のない親に育てられ、その場の苛立ちから心の成長を傷つけ続けていたとしたら…人間の子はオオカミに育てられたら人間にならないのです。まだ柔らかい人間の子どもの心と身体について大人はもっと知ろうとして真剣に学ぶ必要があるのではないでしょうか。又、子供さんが発達障害と診断されたご両親には支援のある社会や理解のある国民に早くならなければと思います。…音羽の本は私が事件を良く知らなかったので読んでみたのですが、凝縮すれば1頁で終わるような本だと思いました。…命を授かった子供たちがまっすぐに幸せに成長していくことを私は望みます。
●2013年1月19(土) 読書中の本のご紹介。

「泣き虫 ハァちゃん」
河合隼雄 著 2007年 新潮社

「臨床と ことば」
河合隼雄×鷲田清一
2003年阪急コミュニケーションズで刊行
→2010年朝日文庫

「泣き虫 ハァちゃん」を1章づつ読み始めています。もったいなくて、読みとばせません。臨床家の河合隼雄氏が童話?自叙伝的なお話しを書いていたことを知ってとても嬉しくてです。その牧歌的な少年たちの遊び、会話、いきいきした生活に読みながら私の目頭は熱くなってしまうのです。その上、どうしようもなく河合隼雄力(りょく)が発揮され、私はすぐに夢を見ました。少し高い土手のようなところから一面見通しの良い広い原っぱのような湿地を気持ち良く私は眺めていました。小学4年のとき世田谷区に引っ越して、転校して、小学校の友達が案内してくれた時に、私の生涯で一度きり見た、そのままの光景でした。「ここは昔、田んぼだったんだよ」という友達の声も聞こえました。二人の友達は私と並列に並んでいたので姿が見えませんでした。翌日また夢を見ました。「ともちゃん!ともちゃん!」と今は小学校教師をしている友達が一階から私を呼ぶ声で目が覚めました。学生時代その友達と二人で軽井沢で住み込みアルバイトをしていた時の記憶がそのまま夢にでました。7冊少年事件を追った本を読破したときは、一つも夢を見なかったのに…しかも過去の経験が私の夢に蘇る現象は何?詳しい方は、私に何が起こっているのか教えてください<(_ _)> そして、今この本をここに書こうと思って、奥様のあとがきに目を通しましたら、「夫が残した最後の本」とありました。童話・児童文学が大好きで臨床家・河合隼雄氏の著作に出会いました。最後に残して下さったのが河合氏の最初で最後の「生活童話」…感無量です。
●2013年1月5(土) 読書中の本のご紹介。読書終了

「臨床家 河合隼雄」
2009年
岩波書店
谷川俊太郎、鷲田清一、
河合俊雄 編

2007年7月19日逝去された臨床家、河合隼雄氏の事例発表の記録、語録、分析など…を編集した本です。心、魂がテーマの会話や文章が、とても心地よく、私もそこにいたかったと思いながら喜びのうちに読んでいます。子供の本が好きだった私は20代に河合氏の著作に多く触れました。河合氏が子どもの本を多く読まれていたからです。この本に書かれていた言葉に、河合先生のコメントは抽象的な「普遍性」でなく、個々の「琴線」に触れるものだったように思う…と、私も同感です。そして、河合氏の言葉は、わかるようでなんとなくわからなくて、そのために自分の考えが深まるのですね、以前、TVで対談番組を録画し観ていたのですが、対談でも、話されている言葉がわかりそうで、よくわからなくて、何度もその河合氏の言葉をリピートした覚えがあります。この本との出会いは「子どものシグナル」の著者、山中康裕の本をもう少し読みたいと思って検索し、数ある著作のタイトルを追っているうちに、一目で読んでみたいと思ったからでした。
●2013年1月2(水) 読書中の本のご紹介。読書終了

●「淳」
土師守 著 新潮社 1998.9.15
●「淳 それから」
土師守・本田信一郎 著2005.10.15
●「暗い森」
朝日新聞社大阪社会部編1998.4.5

●「少年A]この子を生んで
少年Aの父母著 文芸春秋1999.04

●[少年A」14歳の肖像
高山文彦著 新潮社1998.12.5
●少年A矯正2500日全記録
草薙厚子 文芸春秋 2004.4.10
2012年12月の後半から「少年A この子を生んで」→「淳」→「暗い森」→「淳 それから」→「少年A 14歳の肖像」→「少年A 矯正2500日全記録」→「地獄の季節」を読み終えました。読後感は気持ちがまとまったら書きます。(1月の「ぞうさん日記」に少し書いています)


●2012年11月22(木) 読書中の本のご紹介。読書終了

[こどものシグナル」
2006年
バジリコ株式会社
山中康裕 著

興味深く読みました。…手短にしないこと。手短にするというのは便利を追求すること。とありました。本の内容とずれますが、これはリトルエレファントで私が一番に実行していることです。例えば、仕入先での重い荷物、殆どの人は配送にしますが私は肩に背負って両手にぶらさげて行商人みたいな姿で山手線を乗り継いで帰ってきます。又、ヘタな字で恐縮ですがお届け物には自分で手書文を添えます。自分の行動を心と身体にしっかり刻むことは必要であると感じています。何のために?たぶん私の心と魂のためにです。私が私であるためにです。さて、「心を護り育てるカウンセリング」という副題がついているこの本は精神科医である山中康裕氏と相談所にやってくる子供さんとのやりとりが書かれています。プライバシー保護のために改名で書かれています。たとえば、3歳の男の子言葉の遅れ、注意欠損多動症候群、不登校 拒食症 夜恐怖症 自閉症 窃盗と家出を繰り返す子 中学一年生、教室でおしりを見せちゃった女の子…etc. 文章の中に母親の姿は殆ど現れませんが、お母さんがどれほど頭を悩ますか心を痛めるか想像できます。もし私の周りに悩みを持つお母さんがおられたら、恐れずに子供を近くで良く見て、そして子供も一人の人間、客観的な広い視野で良く見て現実を理解して、お母さんの心のゆとりを失わないように前向きに生きて欲しいと思います。立ち往生している人は臨床心理士会のHPを検索して扉を求めましょう!または私のところに会いに来てください。話をすると心が落ち着くと思いますよ。お母さんの心のゆとりは自立と健康な身体と美味しいごはんを作れる笑顔だと思います。さて本の終盤に…僕が心配しているのは普通の家庭のお子さんたちです。何もする気がなくて、何にも興味がなくて、仕方なくテレビを見てる、仕方なくゲームをしている、そんな子供たちが増えている…と。この本は私が愛読していた雑誌「飛ぶ教室」の連載をまとめたものでした…1985-1995時代です。2012年は変化したでしょうか?子供たちの未来は今の大人の生き方にもかかっていると思います。
●2012年8月24(金) 読書中の本のご紹介。読書終了

[むくげの花は咲いていますか」
1999年
解放出版社
坂井ひろ子・作 太田大八・絵

児童文学です。いっきに読み切ってしまう本です。日本では8月15日は終戦記念日ですが、韓国では日本からの解放記念日にあたります。村上春樹のIQ84を読み始めていたのですが日韓の関係がイミョンバク大統領の発言で心穏やかでなくなるニュースが続くと、IQ84を読んでいるのがとてももどかしくなりこの本を再読したく手にとりました。内容は、ある日突然、強制連行された12歳の息子を探すため、労働戦士として日本にやってきた35歳?の父の体験です。おじいさんが戦時中の自分に何があったかを思い出しながら語ってくれるゆっくりした声に、静かに耳を澄ましているような本です。著者が二組の夫婦からお話しを聞いて、創作もまじえて書かれています。戦時中の日本と朝鮮半島で日本人によってどんなことがあったのか、子供が読めるように書かれた本ですが、既に戦争体験のない大人がほとんどを占める日本で、政治の駆け引きとは別にして、日韓併合という過去の過ちの事実を知るためにも全ての大人に読んで欲しいと思う本です。
●2012年8月2日(日) 読書中の本のご紹介。読書終了

[池上彰の宗教が
わかれば世界が見える] 
2011年
文芸春秋 文春新書
池上彰 著

とても読みやすい本です。地球に生まれた人間とは、いったい、どのような生物なのでしょうか?科学的に見れば、人間の組織は皆同じに持つ同じ種類ですが…考え方、習慣、常識は?生まれた場所や家族の考え方、宗教で大きく変わりますね。戦争はなぜ起こるのでしょう?それでは日本を生きる現代の人々は?無宗教という日本人にも、してはいけないこととできないことがあったはずなのに、子供たちがいじめで友達を死に追いやっても、遊びの延長という。小さな子供に「そんなことをしたら、おばけがきてあなたをたべちゃうよ」と子供を怖がらせて教える親。日本には、かみなり様、えんま様、におう様、夜の暗闇にはどこかで見ている宇宙の畏敬を感じさせる○様がいたはずなのに。折りしもオリンピック女子柔道でイスラムの女性が宗教上身に着けなければいけないスカーフを変化させて頭につけることによって試合に臨むことが初めてできた2012年の夏です。この著作から世界を広い視野で見て、世界の平和を自分の足元から考え実現することができるといいと思いました。
●2012年2月9日(木) 読書中の本のご紹介。読書終了

[沈黙の春] 1962年
新潮社1964
レイチェル・カーソン 著



すべての人に読んで欲しい著作です。実証的データーに基づいて書かれた、化学薬品がもたらす自然破壊に警鐘をならした、レイチェル・カーソンの随筆です。人間の体内に農薬が蓄積する恐ろしさ、化学反応の恐ろしさ、一度散布された農薬がもたらす大地や水への影響。化学が生物の命を奪う恐ろしさ。目先に捕らわれて自然破壊を繰り返してはいけないこと。時折はっとさせられる美しい文章とともに著者が何が起こっているかを告発し、また後に続く者へ書き残した随筆です。「そして、私たち人間が、この地上の世界とまた和解するとき、狂気から覚めた健全な精神が光だすであろう。」レイチェル・カーソンの前書きの一部です。それから50年、私達人間はなぜ、先人の命がけの言葉に触れることもなく過ごしてしまうのか、深く反省しないではいられません。お腹に赤ちゃんのいるかた、お子さんを育てていらっしゃるかた、この著作から事実を知ることで、より真剣に食材を選ぶ母親の役割の重さを大切さを感じられると思います。

●2012年1月31日(火) 読書中の本のご紹介。読書終了

[とり残されて]1992.文芸春秋
「我らが隣人の犯罪」新装版
新潮社2008.130.(1990作品)

宮部みゆき著
我らが…を先に読みました。読みながらこの本は大人が読む本じゃないし、子供が読む本じゃないし、中高生には読んで欲しくないし、誰が読むのかな?と考えました。興味を持って読むのは、中高生の親かなと思いました。今まで一度も読んだことがなかった宮部みゆき著作を知っておきたいと思い図書館から借りました。とても読みやすくて文章が巧くてことの成り行きに好奇心を抱き読みきってしまう短編集です。ただ、童話創作をしている私にとっては、犯罪や憎悪のようなテーマで、作家のこれでどうだ、知能犯?現代でうまくやればうまく生きれば終わりよければ全て良しみたいなところ、現代社会では何事も賢く利用して得したほうがいいのよ、みたいなメッセージは個人的に心に影を落とします。「とり残されて」はやはり文章が巧くて詩的な文章にもうっとりするのですが数年前に話題になった「告白」の下敷のような作品で悪を感じます。世の中とは、このような悪の世界が持て囃されるのだと思うと、そういう人間というものが怖くなります。最終章の「たった一人」は読み始めは入り込みずらかったのですが、ちょっと都合がいいかなとも思ったり、技ありと思う結末でした。文章の天才だなと思いました。たくさんの賞をとっている才能のある著者なのであと一冊「理由」を借りました。児童書もあると聞いたのですが、あれば子供を対象にした作品をどう書かれたのか、全作読んでみたいです。
●2011年11月22日(火) 読書中の本のご紹介。読書終了

[あれも嫌い これも好き]
朝日新聞社 2000.11.01
「神も仏もありませぬ」
ちくま文庫2008.11.10.

佐野洋子 著 
友人が語った母が佐野洋子さんのエッセイを読んでいるという言葉が心に残って、そういえば、佐野さんの作品は絵本、童話しか読んでいなかったことに、はっとして、すぐにNetで図書館に予約を入れて、読み始めました。「あれも嫌い…」は今朝読書終了しました。興味をひいたのは、和田誠さんの「装丁は本の似顔絵」、ちょうど昨日自分の写真を見ていて、写真で見る自分はりんごの皮と同じ。皮をむいたら中に私がいるのに、皮がないと識別できない存在…などと考えていたので、装丁は本の似顔絵と言い当てた佐野さんが読んだ和田誠さんの「装丁物語」を是非読みたいと思いました。また、「子育て」と「現代人の孤独」の章に、ぞうさん文庫にも置いてある河合隼雄著「こころの子育て」を取り上げて、この本があったらもっとましな子育てが出来ただろうか、いややっぱりできなかっただろう。と…。繊細で豪快な文章です。すぐに佐野さんの文章の流れが大好きになりました。「神も仏も…」は時折言葉が宝石のように光りを放ちます。このエッセイで小林秀雄賞を受賞されています。佐野さんの文章化は凄い力です。パワフルです。ばらばらのパズルをパチンパチンとレゴブロックを指先に力をこめて接続するように組み込む感じがして、凄いなと。続きの読書が楽しみです。
●2011年9月13日(火) 読書中の日野原重明先生の本のご紹介。読書終了

[生きることの質]岩波現代文庫
「死をどう生きたか」中公新書
「子供を輝かせる10のお話」実業の友社
日野原 重明 著 
「子供を輝かせる10のお話」は2007年に出版された聖路加国際病院理事長・名誉院長である日野原重明先生が書かれた、子供とはどういうものか、子供に対するときの心配りなどを、ご自身が読まれた本や経験から愛を込めて優しく語るエッセイです。子育てが始まる前に読んでおかれると子育てが楽しみになって、大変役に立つのではないかと思います。しかし、現実的に、一通り忙しい子育てが終わって、振り返る頃、こういう素晴らしい本(言葉)を「あの頃は余裕がなくて読めなかった」という方が多いのが常ですね。私が思うところ心理的に無意識に「先人の愛ある言葉を先に読むこと」を何かの力で避けているとしか思えないのですが、それが何の力によるものかが私の考えどころです。さて、今、読書中が1983年に出版された「死をどう生きたか」死を宣告された末期患者の死の迎えかたです。「あぁここに書いてあった!」と共感したのが、賀川豊彦氏の遺書に書かれていた「全ての生命は元素に復帰…」の下りです。私は身長・体重を合わせたベビードールを作り続けているのですが、素材に選んだ一つはペレットでした。ペレットを私は元素、素粒子と考えたからです。そして書かれてあるように「…原子は不滅である…不滅が…永遠へと導く」のです。私の想いでは、落ち着いた一人の心から平和な世界が実現するのです。さて、読むのを楽しみにしているのが、「生きることの質」1993年に出版された本の岩波現代文庫版です。子供や大人の病人、老人の人生晩期の生活に潤い、温かさ、生きがい、人間に最も大切な生きる意義を感じされることに欠如があること、囲まれた壁の中で寂しく死んでいく病人が多いこと…を、指摘される日野原先生の言葉の数々です。●「生きることの質」は永久保存したい講演集です。素晴らしい言葉の数々に感動です。「医学の出発はサイエンスでなくアートであったし…アートは愛がなければ具現できないのです」忘れてはいけない言葉だし、知らない人は、知らなくてはならない言葉です。日野原先生は数多く執筆されていらっしゃるのでまた3冊図書館に予約を入れました。日野原先生はもうすぐ100歳です。並でない超多忙な先生が数多くの本を書かれることは人類への愛の表れなのだと思います。
●2011年8月11日(木) 読書終了しました。

[かわいがり子育て]
佐々木 正美 著 
大和書房
2007年7月第一刷
144頁
 

「3歳までは、思いっきり甘えさせなさい」と表紙のラベルに書き込まれています。児童精神科医である佐々木正美先生の一項目が2〜3ページで終わるという、簡単に読める、かわいがりの手引き書です。過干渉は放任と同じように子供を傷つける。甘やかしすぎる過保護の親はあまりいないが、過干渉の親はたくさんいる。甘やかして育てたほうが早く自立する。…良くわかりますか?う〜ん?甘やかすって?過保護って?過干渉って?良く解らない方は、読みやすい本なのでぜひどうぞ!例えば、嫌いな物を食べたらご褒美をあげる。は、別な言い方をすると、嫌いな物を食べないと甘えさせてあげませんという子供を親の条件に従わせようとする過干渉の一つ。「過干渉は子供を傷つけます」に繋がりますね。子供の嘘についても記述がありました。2~3歳の嘘は想像の世界で遊んで心を豊かにすることでもあるが、4~5歳の嘘は叱られたくない一心から嘘をつくので上手に叱る必要があるということ。しかし子供がたくさん嘘をつくのは親がそうさせているということ。子育て真っ最中のかたは、LIVEで子供との生活が行なわれているので、あのときこう言ってあげればよかったなと思うような日々ではないでしょうか?、子供の心を傷つけない態度や優しい言葉がこの本からみつけられたら素敵だと思いました。同著者で子供について詳しく書かれた本に「子どもへのななざし」(福音館)があります。こちらもお薦め!です。
●2011年7月31日(日) 読書中の本のご紹介読書終了

[窓ぎわのトットちゃん]
黒柳 徹子 著 
講談社
1981年初版
2006年10月25日新装版第一刷
294頁
 

20代に読んで、再読です。著者、黒柳徹子さんが、小学校を退学して、ともえ学園という電車が教室の小学校へ入学したそのいきさつと学園の日々を綴ったエッセイです。いわさきちひろさんの描く独自の子供の絵が、不思議なことにトットちゃんに見えます。心から感心するのは、著者の黒柳徹子さんが、ともえ学園での出来事を詳細に覚えていることです。生き生きと、今、トットちゃんがそこにいるかのように感じます。7歳くらいの好奇心いっぱいのトットちゃんを子供のトットちゃんの目からみた世界と、大人になった黒柳さんが客観的に愛しくトットちゃんを見つめた世界とが、交差します。特に私の心に残っている文章に、黒柳さんからの校長である小林先生への言葉として、「どの教育者もそうであるように、特に、本当に子供のことを考えている教育者にとっては、毎日が悩みの連続に違いなかった…なにから、なにまで、かわっている学校が、異なる教育方針を持っている人達から非難を受けないはずがなかった」です。私も少し変わった学校へ東京を離れ親元を離れて学生寮で学んだ10代の3年間が今も生き生きと心に生きているので、子供達には本当の自分をのびのびと生かしてくれる、その子供にあった学園生活を送って欲しいと願わずにはいられません。子供の幸せは教育者によって全く違うということを知らせたくなるのです。…先日、夜遅く、お店のドアをたたくお母さんとお子さんがいました。中学校の面接に行ってきましたと報告してくれました。集団の中での学習が合わない子供の幸せを考え、お母さまが、どうしたらと、学び続け、見つけた学校です。「母は涙 乾く間なく 祈ると知らずや♪」私はその夜帰宅してごはんを作りながら、その二人が夜の道を帰る清楚で素朴な姿を思い出し、涙ぐんでしまいました。本を表紙からめくっていくと黒柳徹子さんの言葉が「この本を亡き、小林宗作先生に捧げます」とあります。小林先生への心からの感謝の気持と「小林先生の教育」を一生懸命書かれたのだと思います。
●2011年4月14日(木) 岸田衿子さん 私の本だなからのご紹介

[かばくん]
岸田衿子 さく 松谷千代子 絵
福音館書店
1962年初版

「いそがなくてもいいんだよ」
岸田衿子  
童話屋
1995年
128頁 

昨日のニュ-スで岸田衿子さんが天に召されたことを知りました。絵本「かばくん」を私は何度声に出して読んだことでしょう?もうすっかり暗記してしまっています。「くん」という言葉の響きが可愛くて、…れ …れ の語尾が上にあがるのが歌のようで、私の大好きな絵本です。言葉を磨き上げる詩人、私の心の師が青空に飛んでいかれました。 私が暮らした高校に岸田衿子さんのお子さんもいらっしゃったのをきっかけに、創作好きだった私を校長先生が岸田さんに紹介してくださったのは、もう遙か昔のことですが、嬉しくて嬉しくて、今も昨日のことのように思い起こされます。日暮里の駅に下りて、細い路地、彫塑館、電話で言われたとおりの目印を辿って岸田さんのお家を胸をどきどきしながら訪ねました。私のつたない童話創作の作品を見てくださった初めての人です。私の帰りがけには岸田さんはズボンの上から長いスカートをはいて帽子をかぶって、銀座の画廊に絵を見に行くけど、一緒にいかがと、私を誘って下さいました。今思えば、私なんかが、くっついていっては、それはさぞ、ご迷惑だったことと、思います。が、私には大きな学び、憧れの種火となりました。その後、いつだったか、ふいにお電話を下さり「たいへんなの…犬が死んでしまったの」と震えるような動揺した声でした。私にとっては私の母くらいの年の大先生ですが年齢や距離を感じさせない素敵な人でした。心の琴線の繊細な、光を7色に変える水晶やガラスのような女性だと今でも思います。…子供のころには気がつかなかったけど、私が大人になって、岸田衿子さんが作詞した歌をふと口づさんで、涙ぐんでしまう、フレーズをこっそりお教えします。

 くちぶえは なぜ 遠くまできこえるの
 あの雲は なぜ わたしを待ってるの
 おしえて おじいさん おしえて おじいさん 
 おしえて アルムの もみの木よ

 雪のやま なぜ ばらいろに そまるの
 あの風は どこに かくれて いるの
 おしえて おじいさん おしえて おじいさん
 おしえて アルムの もみの木よ

 ねむるとき なぜ 星は そっと みているの
 藁のなか なぜ いつも あったかいの
 おしえて おじいさん おしえて おじいさん
 おしえて アルムのもみの木よ

巨木に問う
岸田衿子先生 ありがとうございました。
●2011年3月14日(月) 読書中の本のご紹介読書終了

[ゆびぬき小路の秘密]
小風 さち 著 
福音館書店
1994年4月30日
448頁 

地震のニュ-スも重要ですが、仕事場でラジオで聴き、家に帰って深夜にTVで観てを11日から繰り返すうちに、節電も兼ねて夜は読書をしようと、小風さんの絵本を読んだのをきっかけに、プロフィールに書かれていたこの本を図書館で借りてあったのを思い出し、読み始めました。借りる時はネットで図書館に予約するのですが、用意できたと連絡があり、図書館へ行き、カウンターでぶあついこの長編一冊を見たときには、ちょっとひるみました。しかし読み始めたら、これは私にうってつけの本!と、目がらんらんと輝いてしまいました。文章は素晴らしいし、世界は私が暮らしたことのあるたぶん英国。しまいに、引っ越してちょっと淋しい少年と仕立て屋の謎めいたおばあさんとの間で、ボタンを鍵に秘密の世界に導かれるという設定。毎日縫い物をしている私にとっては、私の興味が100%準備されているお話しなのだと直感です。しかも、私の期待を裏切らず謎解きを抱かせて、しなやかに話が進みます。77頁の終わりから2行目ではウイットのとんだ科白に、思わず声をたてて笑って、技あり!の旗を一本立てました^^!ページをめくると立て続けに旗が2本!です。日本では近年稀に見る秀逸な美しい日本語の文章だと思います(初版は95年です;)。が、読んでいると、英国児童文学の翻訳物を読んでいると錯覚してしまいます。小風さちというペンネームをもつ英国人女性作家ではないかと疑ってしまいます。そういう時代なのだと思います。小風さんは東京在住とありました。お会いしたいです!読後感…転校して隣りの席になったマ-クが、後半でスペンサ-の孫?だったの?えー!とびっくりして笑ってしまいました。英国では誰でも知ってる量販店マ-クス&スペンサ-は日本で喩えるなら「まつもと きよし」みたい^^少し違うけど。小風さんは面白い人だなと思いました。お話しの後半が私の心が期待していた何かと少しずれて、一角獣にまい進してあっちの世界から帰れなくなった山場が個人的にはちょっとだけ物足りなさがありましたが、でも素敵でした。文章にウィットが富んでいて久しぶりに楽しんだ児童書でした。
●2011年2月5日(土) 読書中の本のご紹介読書終了

[ラスト ラン]
角野栄子 著 
角川書店
2011年1月31日
228頁 

童話作家、角野栄子さんの新刊です。子供の本ではありません。昨夜から読み始めました。半分まで読みました。まず、最初のひらがな4文字のインパクトが強くて脳裏に焼きつきました。こういう技もあるのです。と、私的に技ありの旗が一本あがりました。物語は人生でやり残したことを、不意に実行に移す74歳の女性の話です。バイクを買い、東京から、あるかどうかもわからない岡山の母の実家を訪ねるロードムービーと想像したら違って、岡山にはすぐに着きました。そこから話が始まります。5才の時に母親を失い、母の記憶は葬式で始まり葬式で終わり、戦争で母にまつわるものも全て失い、たまたま見つけた一枚の母が12歳だった時の写真の記憶から、空き家で残っていた母の実家に辿りつくと、74歳の娘の前に12歳の母の幽霊が現われるという展開です。膝の痛い作家、角野さんがちらちらと主人公に重なるような物語、と、私は読んでしまいます。が、実際の角野先生は、しっとりした美しい女性で革のライダースーツを着ている姿を私は想像できません。物語を書くというのは、本当に素晴らしく素敵な人間業だと思います。どんな終わり方をするか興味しんしんです。又、人が命の終わりを感じるころ、人はどのように日々を生き生きと過ごしていくことができるでしょう?終わりでなく始まりだということは、私が感じていること、角野栄子さんからも「終わりの扉」という言葉を聞いたことがあります。そのあたりが書かれているでしょうか?楽しみです。映画化されたら映像が面白いなと思いますね^^ 角野栄子さんは優しくて、お店にも幾度が来て下さって「魔女の宅急便」作者です。読後感…2日で2回に分けて、あっというまに読んでしまいました。不思議が、どうなるのかな?と読み進みました。結末はなるほど^^!です。角野先生はいつもポジティブなのは、どうしてなのだろうか?と私は考えます。淋しい気持ちと自立心の強いいきいきとした年を重ねた女性 いこさんが、元気を与えてくれました。どうどうと日本の女性です。生きることは?いこさんのように、受身でなく、どうどうと自分のできることをチャレンジしていく姿に私は胸がすっとしますね。途中で角野先生にメールをさしあげました。ものを書くのは評価のためでなく、自分の喜びのためとお返事を頂きました。わくわく胸を躍らせてイコさんの目になってお書きになったのだと思いました。面白かったので、この角川の銀のさじシリーズのファンタジーものを別の作家で2冊借りたのですが、私には、どちらも、別の世界の行く先が日本の時代物とわかったとたん興味が続かなくて、途中で断念です。読書も読む側と作家との好きの共鳴なのだと思いました。
●2011年1月23日(日) 読書中のエッセイのご紹介読書終了

[薔薇をめぐって]
手塚 幸夫 著  

リトルエレファントのお店をはじめたころ16年前?に立ち寄ってくださって、以来、こちらにいらっしゃる時には必ず立ち寄って下さる著者、手塚さんのお手作りのエッセイ集です。年が明けて、来店され、素敵な笑顔を見せてくださいました。楽しいお話しの時も与えられました。そのとき「ココシャネルの薔薇」は読んでいましたか?と尋ねられ、私の記憶になく、とても気になって、「ココシャネルの薔薇」を読みたいという気持ちでこのエッセイ集を私の本棚から手にとりました。でもココシャネルを探さず最初の一編から楽しみに読んでいます。昨日は、白い薔薇…「街の灯」を読みました。なんとなくお解りでしょうか?つまり、一編にひとつの薔薇が鍵として登場し題材と交差し、蔓草のようにしなやかに編まれていきます。エッセイ「街の灯」ではチャップリンについて、映画について、手塚さんが詳細にお調べになり、その上で手塚さんが専門的な知識を豊富にお持ちになる「薔薇」…映画「街の灯」に登場した「白い薔薇」…を交差させます。それが読み手の私としてはスリリングです。また手塚さんの視点や考えに興味をひかれ、今まで知らなかった知識を得ることができるのは読書の醍醐味です。読後にその特別な「薔薇」が心の中に生き生きと残される素敵なGIFTもついてくる巧みな構成です。素晴らしいのに市販されていません。もし読みたいという方がいらっしゃったら、お声がけ下さい。実は、「ローザ・ヒューゴニス」という章でターシャ・テューダーさんの薔薇が紹介され、恐れ多くもリトルエレファントと私が登場しています。さて…余談ですが、某日深夜近くにス-パ-に行くため自転車で信号待ちしていたとき、遠く白金台からの道を自転車で颯爽とやってくる男性の姿をじっと私は見てしまっていたのですが、その男性が私の隣にとまると、私の目はいつしかその男性のジャケットの襟元にある宝石が並んだココシャネルのブローチを見つめていました。我に返ってブローチからその主の顔へと目を移すと、しっかりと目を見つめられて、つい私は目を伏せてしまいました。この男性は「ココシャネル」初演舞台の終わったあとの岡幸二郎さんでいらっしゃいました。1時間圏内は自転車で移動されていると後に友が教えてくれました。素敵な方ですね。私は詩的な風景の魅力の理由を心に残そうと見てしまう癖があって、この時も暗い白金台から道を走ってくる自転車の人は目黒がまるでニューヨークだと、見とれてしまっていたのでした。人の生きる姿勢でこそ、街並みは変わるということ。素敵なことを気づかせて頂きました。
●2010年12月1日(金) ともこお姉さん ただいま読書中ではなくCDのご紹介

[My life]
大石 亜矢子 作詞作曲歌演奏  
(株)ティートックレコーズ
2010年10月リリース
ありがとう/ココア/Grazie!/
私はセロシア/願い/どきどきっ/
Le Ciel …全7曲
12月のお店はピアノ弾き語りシンガ-ソングライタ-大石亜矢子さんのデビューアルバム「My life」をBGMに流すことにきめました。皆さん、お楽しみに! まず、ピアノの音が部屋いっぱいに嬉しくて弾む銀色の粒粒みたいに感じられます。明るいのです。皆さんにも体験してほしいと思いました。そして、何よりも優しい歌声に心が安らぎます。歌声の波紋が美しく広がっていくのがわかります。ずっと聴いていても、もっと聴きたくなる、優しさがあるのに飽きることがないのは…七色の声の持ち主。 嘘がなくて心がこもっていてユーモアもあって、そうなのよねと共感してずっと聴いていても、もっと聴きたくて…「あったかいココアをのーも〜よー」聴いてすぐに覚えてしまった私は、もちろん一緒に歌っています。この冬の季節と重なり私には今年の記念のCDになりました。亜矢子さんは盲導犬のセロシアといつも一緒です。近くにお引っ越してきて、こうして知り合うことができました。感謝です。お会いすると穏かで豊かな人だなと感じます。多くの人たちに亜矢子さんの歌声を聴いてほしいと思いました。CDはCDショップで注文するとお取り寄せができるとのことです。だから、遠方の方でも、聴くことができますね。お店で欲しい方がいらしたら、私が亜矢子さんへ連絡すればセロと一緒に持ってきて下さるとのことです。ぜひ聴いて頂きたい私の1枚でした。
●2010年11月5日(金) ともこお姉さん ただいま読書中の本のご紹介読書終了

[あの庭の扉をあけたとき]
佐野洋子 著  
偕成社 2009年
126頁
佐野洋子さんは絵描きさんで童話作家という才能を発揮された女性です。童話では珍しい言葉のぶっきらぼうな人がよく登場しますがその強さの反面、心のひだの繊細なところがどんどん浮き彫りにされる作風が、深く心に残る作家です。この本は、図書館で借りました。読んでいるうち、おや?おかしいな?随分前に読んだ覚えがあるのに刊行は2009年。でも読み進むと、その先がわかるのでデジャブー?かと思いましたが以前発表した「あの扉…」と、もう一編をこの可愛い一冊の童話集に収めたとのことでした。「あの扉…」は性格は違うけど、どうしてもピアスの「トムは真夜中の庭で」のバーソロミューおばあさんが、この本の偏屈なおばあさんに重なって、私には独立して読めないのが難でした。ところが、2編目の「金色の赤ちゃん」が素晴らしいのです。ともこちゃんという少し障害のある女の子だけに見えている世界を、佐野さんは本当に見ることができた人だったのだと思います。そしてそれは実は私にも見えるのです。だからか、佐野さんの眼差しに心が揺さぶられてしまうのです。本日、佐野さんが病気で天に召されたことを知りました。佐野さん、深く淋しくて、悲しいことのある人間というものの一生懸命生きようとする姿を生涯、心優しくたくましく書き続けてくださったことは佐野さんがご自身をふりしぼって生きる姿勢の表現と思っておりました。本当にありがとうございました。
●2010年10月29日(金) ともこお姉さん ただいま読書中の本のご紹介…読書終了

[光多がうまれたとき]
友田多喜雄 著  
講談社 1984年
128頁
散文詩を読まれたことがありますか?この本のことを、私はうまく言葉で書けません。既に絶版ですが今まで何度も図書館へ予約しては借りて読んでいます。初めて読んだころに自然写真家の森本二太郎先生の奥様から、何か良い本は読みました?と質問され、友田多喜雄さんの書かれた「光多くん」の散文詩が素晴らしかったと興奮して話しました。しばらくして「図書館から借りて読みました」とお返事があり「泣きました」と書いてありました。実は悲しい物語ではありません。表紙の後ろに書いてある まど・みちお さんの言葉では「三男坊が生まれて小学三年生になる頃までの作者の家庭生活の実録詩集…何の衒いもなく卑下もなく…老人の私でさえ白ける遑もなく心ゆすぶられ、励まされました」とあります。子育て中の皆様に読んで欲しいと思います。子どもたちにも読んで欲しいと思います。復刻して欲しいと願い続ける私の一冊です。
●2010年10月19日(火) ともこお姉さん ただいま読書中の本のご紹介

[幽霊をみた10の話]
フィリッパ・ピアス 著  
岩波書店 1984年
210頁
20世紀を代表するファンタジー「トムは真夜中の庭で」を書いた、イギリスの女性児童文学作家であるピアス短編集です。以前にも読んでいたのですが、故 河合隼雄氏の対談集の中に、この短編集の中の「水門で」は、ピアスが作品の中にいる、と、しゃべっているのを読んだら、また、図書館から借りないわけにはいきませんでした。どの話も、不思議なことが本当にあったと想えて、胸にぐっときて、ちょっと涙がにじんだりして、同時に、さっと、冷水を浴びたような感覚になる、秀逸な作品ばかりです。ピアスを読むと、背筋が伸びます。自分の力のなさを実感してしまいます。まじめな書体の翻訳もとてもよかったです。翻訳ものを読むと、実際に作家はどんな言葉を選んだのか、その息遣いを感じることができたなら、と、思わずにいられません。読後感…「水門で」が一番琴線に触れました。マウンテンと呼ばれていた女の子の話は、古いお菓子を入れる保存缶がおばあさんの家からでてきたことから、痛ましい過去が蘇る心理がからむお話しでした。決着の方法がちょっと物足りないかなと思いましたが心理とファンタジーが照応する物語は興味深く読んでしまいます。
●2010年8月28日(土) ともこお姉さん ただいま読書中の本のご紹介

「日本人」という病
河合 隼雄 著  
潮ライブラリー 1999年
242頁
空がこんなに青いのです。暑い夏です。タイトルにインパクトがあるので、NETで予約して図書館に取りにいきました。読み始めたら、前に読んだことあった…と思いましたが、どんどんひきこまれてしまいます。たとえば、「人間の持つ非合理性とか、人間の心の不可思議さを考慮にいれなければ…」など、読んでいると、私が手作りしていることとも、繋がってくるのです。本と私の関係が深まるのです。段落ごとについている短いみごとなサブタイトルにも、感心してしまいます。 読後感…感無量です。どこを読んでも感無量でした。河合先生の数多い著作の中でこの本は、誰も語ってくれないけれど、私が言葉で聞きたいことが次から次へと河合先生の口からこぼれだす。そんな本でした。「魂の友」とは、こういうことなのかもしれないですね。
●2010年8月17日(火) ともこお姉さん ただいま読書中の本のご紹介

「未来を拓く君たちへ」
田坂広志 著  
PHP文庫 2009年
241頁

残暑厳しい日々が続きますが、そんな中、先週遠方からご来店下さったお客様から頂いた本です。メールやお電話じゃなく今度は直接私に会って注文したくて…と、2歳のお子さんの育児の真っ最中でお仕事もしていらっしゃる素敵な女性です。私と話していて、私に読んで欲しいって、頂きました。こんな風に出会う本もあるのですね^^う〜ん?読んで想ったことは著者の生きる想いが私と「かぶっている」ということ(但し前史という考えは私は想っていませんでしたが)。著者の文字は理論的です。さて、迷いながら一人歩いた。扉にぶつかる、崖を登る、崖から落ちる、砂漠を彷徨い、海に沈み、また歩く…私だけの心の人生が「かぶっている」ということは?どういうこと?それを考えると何かが見えてくるのでは?です。著者の言葉は私からすると「本当」。人には自分と向き合い自分を成長させて生きる義務と意味があるのです。どうして?私が心に見つけた答えの言葉がこの本には書いちゃってありますね^^ 私はそれは皆自分で発見する言葉にして欲しいと願います。この本の言葉は「君たち」が読んで憧れて安心して模倣する言葉でなく、自分で切り拓いて、これ以上の言葉を生み出さねばならない宿題をもらったということ。しかし過程で多くのことに翻弄され「志」を見失わないでほしいという著者の願いがあるのだと。●散文詩?のような書体で堂々としているのですが、私はこういった内容の文章を散文で初めて読んだので、すぐにやってくる行替えと言葉の繰り返しに慣れなくて、文章が下にずっと続いてくれたらいいのになと何度も思いました。文字が並んで続いていることに慣れてない若者向けなのでしょうか?伝えるために?ずばり書いてある真っ直ぐな本^^でした。

●2010年7月24日(金) ともこお姉さん ただいま読書中の本のご紹介


「リボン」
草野 たき 著  
ポプラ社 2007年
188頁

図書館の子どもの本棚にあって、こういう感じの最近の子どもの本は、読んでいなかったなと思い、題と装丁に惹かれて借りました。とても解りやすく書いてあって、二晩で読みました。中学生を対象にした作品で友達関係と進路について、そして、自分は?と亜樹という女の子の日常と心模様の成長物語です。不思議な感じがしたのは、主人公の亜樹が主軸で動いていくのだけど、亜樹を作家が客観的に書いていること。よく考えると別の人が亜紀の外側だけでなく内面や独り言も書くのだから、矛盾していて魔法みたいですね。表現がわかりやすくて中学生の生活、ちょっとしたしぐさや、友達との微妙な関係をを生き生きと書ける著者の才能は凄いことと思いました。会話が多いのか?思い出すエピソードがお姉さんとお母さんの言い争い、友達の藤本さんのバイオリン。タイトルのリボン。どうやって188ページが過ぎたのだろうか?謎です。リボンは最初と最後にでてきて、立場も変わり心も成長した亜樹をリボンで美しく可愛く表現していてまとまっていて感心しました。まとまりすぎていて不可解なところがないのが、ちょっとものたりない?気分もあります。本は心に何か影を残すことがあるから、それが著者からの贈り物で宿題で魅力でもある…というのが、私が本を読む理由でもあります。

●2010年7月21日(水) ともこお姉さん ただいま読書中の本のご紹介


「子どもの本の森へ」
河合隼雄 長田弘  
岩波書店 1998年
221頁

心理学者 河合隼雄氏と 詩人 長田弘氏の対談集です。子どもの本と、絵本についての2部構成になっています。最後に「子どもと大人、そして社会」が語られます。大好きなおやつみたいにバリバリ読めます。何よりも、お二人が子どもの本が大好きで、詳しく読んでいて、子どもの本の役割をよくご存知でいらっしゃることが、数少ない半端でない、尊敬と憧れに匹敵する私の先人、と、嬉しいのです。読んでいてお二人の口から発せられる言葉に私の目が輝き心がわくわくする体験をします。この本にも現れました。神戸連続殺傷事件のこと。過日読んだ相良敦子さんの「幼児期には2度…」でも記述されましたが、犯行声明に書かれた「透明な存在」という言葉についての記述。大人から全てが見えるように木を切るから、子どもは透明な存在にならざるをえない。子どもに逃げ場所がない、と。そして、「魂の現実」「この世の現実」という言葉が河合氏の口からでるあたりでは、私の体は本へ前のめりになってしまいますね、私にはどっちの現実も切実なのですが、魂の現実と向き合うために、随分迷い道を選ぶ生きたかをしていますね。でもこうしてわかっていてくれる先人がいることが有難いです。対談中に子どもの本が物凄い数で紹介されてきますので、こうしてはいられないと、読みたいリストができました。表紙もとても素敵です^^
●2010年7月19日(月) ともこお姉さん ただいま読書中の本のご紹介…読書終了

「親子が輝くモンテッソーリのメッセージ」
相良敦子 著  
河出書房新社 2007年
214頁

3歳近くになると、子供に自立心が芽生えます。でも、うまくできないから、やり方がわからないから、頭にきちゃう、悲しくなっちゃう、不機嫌になる子供たち。愛を込めて、教える方法を、もっと具体的にパパやママに教えてくれる本です。ことばで言われてもわからないから、だまって、ゆっくりと、やり方を行動で形で見せてあげる。「できない」のではなく、「やり方」がわからないだけ。家庭で教育が低下しているといわれていますが、まちまちなのでは?「家庭で何を教えたらいいの?どのように教えたらいいの?」迷うパパ、ママへ、モンテッソーリ子供の家に行かなくても家庭でできる21の具体的な子育てメッセージ。こつがわかれば全てに応用できます。手を洗うこと、お食事の仕方、ご挨拶など、ちゃんと教えていますか?野放図にしていませんか?小学校に入っても、洋服が着れない子供が増えていると聞きました。2歳半から子供は自分一人でしたい気持ちが強くなります。自分がきちんとした人間になっていくことを望みます。より良い自分になりたいという、前向きの姿勢は、生命の法則です。大人が子供の力を台無しにしないように、先にちょっと読んでおくはいかがですか?

●2010年6月28日(月) ともこお姉さん ただいま読書中の本のご紹介


「幼児期には2度チャンスがある」
相良敦子 著  
講談社 1999年
270頁

神戸の連続殺傷事件、小学校低学年の学級崩壊、これらの事実は私の心の中に重く存在しています。本の扉を開くと、いきなり私の心と対話してくださる文章がはじまりました。ぐっとひきこまれ、朝晩読書中です。今まで私は教育の部類に入る書物は違和感があってなかなか手がでませんでした。私立受験への手引書としての書物のようで、お子様を心配するお母様を対象に書かれているような先入観があったためです。もっと人間そのものに向けて書いてあるほうが心が落ち着くのです。この本は今回、モンテッソーリの先生とお話しをするうちに、私の大切にしている考えと殆ど同じことを知り、モンテッソーリを総ざらいするつもりで図書館に予約して、まず一冊届いたというわけです。こんなに近くに先生がいて、長い間お話もしていたのに、なぜいままで視点をそこへ私は向けなかったのでしょう?読むにつれ「自由に選ぶ→繰り返す→集中する→充実感や達成感をもって終わる」そのことで子供が内面から変わり善さを現し自立していく…は、私の子供時代の家庭の日常であり、今の日常なのです。お掃除、ごはんのしたく、ぬかみそ、かたづけ、洗濯、アイロンかけetc,様々なお手伝いのお仕事は、父と母と共にするのがあたりまえでした…今の日常でもあります。子供のころ親戚の集まる祖父の家で、時間をもてあまし祖父の碁石をお箸でつまんで違う入れ物に移すスリリングな遊びのようなお仕事のような、は、自分で考えて誰も一緒にやってくれなくても凄く面白かった…つやっと光って曲線の碁石は美しかったし。生活のために必要な教えと仕事と遊びが日常で密接な関係で結ばれていました。母や父は、自分たちから子供たちに教えることが何よりの幸せであったように感じるし、買うという概念よりも家の中にあるものを活かして、生み出していくことがほとんどだったように思います。お母さんみたいにいろんなことができるようになりたいと、前向きに生活を学ぶ2歳からの時期に、現代では、親が子供に教えなければいけないことが見失われてしまった時代なのでしょうか?
●2010年6月13日(日) ともこお姉さん ただいま読書中ではなく…ビデオのご紹介

「ようこそ、羊さま」
監督:リウ ハオ  
製作:2004年 上映時間:100分

図書館の貸し借りカウンターのすぐ右手にDVDの回転式の細い棚があって、順番を待っている間にクルクル回していたら、みつけたのが、この、「ようこそ、羊さま」でした。中国・雲南省が舞台。原作は魯迅文学賞中編文学賞を得た雲南の作家、夏天敏の原題「好大一対羊」です。標高の高い寒冷地の村が舞台。お話しは、県の役人が視察に訪れ、この村の人々の貧しい暮らしを良くする対策として、外国産の羊を一対村に送ります。羊の飼育をまかされた夫婦は、寒くて夜、外で鳴き続ける羊のために、自分達の寝室のすぐそばに羊の寝床をつくってあげたり、羊の気持ちが明るくなるように赤い壁紙も貼ってあげます。もとより、お金なんかない夫婦です。赤い紙をもらいに村役場へいくにも、はるか遠い道のりを、とことこ早歩きでまっしぐら。村長さんにお願いするにも頭を下げなければなりません。普段は一人で乾いた荒地を耕し続ける口下手な夫。気持ちを思うと同情します。夫婦は羊が心配で心配で、私まで心配で…ものすごく真面目なのに、なんだか可笑しくて。いい作品でした。特に、夫が早足で歩くシーンがいいのです。電話がありませんから、よびにくる人も、長い道のりを一生懸命歩いてきて、これは大変!と、よばれてまた早足で歩く歩く…。文字で書いたらどう表現しているのでしょう?原作も読んでみたいと思いました。身体性のない日本に暮らしていると、はっと気づかせられる大切なシーンが多くありました。おすすめします!
●2010年3月21日(日) ともこお姉さん 終了読書のご紹介

「あかんぼぐらし」
松井るり子 著 
学陽書房
205頁
図書館に予約していた絵本をとりに行ったら、返却のカートにこの本が乗っていました。誰かが返却したばかりの本。すぐそばに松井さんの本を読んでいる人がいるんだな^^と思うと嬉しくなりました。現実に赤ちゃんとの生活がはじまっているママには、そうそう、そうなのよね〜と共感したり、 なるほどね〜と、感心したり、松井さんが語る言葉を興味深く嬉しく読めることでしょう。私は再読です。第5章の「こどもを守る大人」を、最初に読みました。絵本の引用なども多くあって、とても楽しいです。引用されている絵本は、借りて「ぞうさん文庫」で読んでみたいと思います。文章は、一つのくぎりが、3ページ程ですから、ちょっとした時に、本を開いてみてはいかがでしょう?心がほっと、あたたかくなりますよ。同じ著者の「7歳までは夢の中」も是非どうぞ!
●2010年3月10日(水) ともこお姉さん ただいま読書中の本のご紹介

「ミラノ霧の風景」
須賀敦子 著 
白水uブックス
222頁
私の一番好きな作家、須賀敦子さんのエッセイの再読です。須賀さんは、まだ女性が一人で海外へ行くのが珍しい時代に、単独でイタリアへ渡り、自力で生きた人。ミラノの書店で働き、仕事仲間の物静かなイタリア人男性と結婚し、つかのまに夫を病気で亡くし…それでもイタリアで仕事をしながら一生懸命、素敵に生きていた女性。この本には12のエッセイが収められています。何度も読みたくなります、好きな歌手の歌は、何度聴いても決して飽きることなく、今初めて聴くように新しい耳で聴けます。須賀さんの文章も、いつも今、文字が次のページで生まれていっているかのように、新しい目で読み、新しい指で頁をめくります。心が惹き込まれます。幸せな気持ちになります。共通に使う言葉という素材を生かして、須賀敦子さんの指先が、誰も真似できない、憧れの文章を紡ぎだします。病気で亡くなってしまった須賀敦子さん。もっとずっと彼女の文章を読みたかったです。さて、文章とは別に、この白水uブックスの縦長の文庫は、素敵です。開くと、上の余白が2cm、下の余白が3cm。お洒落な大型の活字で打たれたタイトルが上下の中央にセンタリングされ、そこから5行開けて本文が始まります。このスタイルが、私には、本というより、演奏の始まった音楽のように感じられます。
●2010年2月13日(土) ともこお姉さん ただいま読書中の本のご紹介

「ナイフ」
重松清 著 
新潮社
306頁
図書館に本を返却するだけでは自転車の道のりが遠いので、NETで先に予約を入れて返却と同時に借りています。「ナイフ」は、お店の近所にお住まいの絵本編集者が遊びに来て下さったときに、文章の巧い話題の作家とかいませんか?と質問したら、「重○?なんとかに」同僚が夢中になっている、というので、NETで作品リストを検索し「ナイフ」のタイトルは知っていたので、数ある著作の中からこの本に決めました。文字がかなり小さくて300頁で大変だと思ったら、短編集でした。今「ナイフ」を読んでます。読み始めてすぐに、あ、これも中学生!「告白」といい「ナイフ」といい、重なっていることに驚いてしまいましたが、「ナイフ」は1995年に発表された作品。1997年に神戸連続殺傷事件が発生していますね。さて、「ナイフ」を読んでいると私の大好きな絵本「ラチとらいおん」がピタッと重なってくるのです。いじめに苦しむ男子中学生の、気の弱い父親がポケットに忍ばすのが「小さなナイフ」。怖がりで弱虫のラチがポケットに忍ばすのは「小さなライオン」その二つのお話の結末はいかに?大人の短編小説と子供の絵本を比べてみられるのも楽しみです。
読後感…いじめの話が4つ、共働きから専業主婦になった母と夫、子供、教師の関係の話が最終話に1つ加わった5つ作品の短編集でした。作家が男性だからか、視点が興味深かったです。前半の4作は、ただただ学校の「いじめ」の現実を目の当たりにしたようで、辛かったです。来店された小学生の娘さんを持つお母さんに、尋ねてみたのですが、私が、この本で初めて知った「はぶる」という、いじめの現状を聞きました。そして、いじめられても絶対に親には報告しない現状も。共依存型のいじめ「エビスくん」の終わり方は私好みで、どの話も読んでいて、作家はこの話をどのように終わらせるのかな?と、試験問題みたいでした。どれも凄く日本的で、中庸です。日本人は中庸で精神のバランスをとれる生き物?タフでないといけませんね。さて、突然現われる詩的な表現に出会うと、作家からのプレゼントみたいで凄く嬉しかったです。小中学校のお子さんを持つ親には、いじめの深刻さが良く解る小説だと思います。
 ●2010年2月6日(土)ともこお姉さんただいま読書中の本のご紹介

「告白」
湊かなえ 著 
双葉社
268頁

ラジオで「この本は面白い」という言葉を聞き内容も知らずNETで図書館へ予約を入れました。一年以上も前だったと思います。やっと私の順番になり手元に届きました。第一章「聖職者」を読み始めてすぐに「まちがったかな?」と不安を抱きました。寝る前に読むには重苦しく、まして朝に読む本ではなく。主役の私は中学校の女教師。四歳の娘を放課後の学校で生徒に殺されました。憎悪の独白です。胸に溜まる言葉の独白を読んでいくのは、私は好きではありません。書くことで作者が自分を浄化している作業に思えてしまうからです。しかしそれは間違いでした。第二章「殉教者」に進んだ時、主役の私は女生徒になり、新任教師やクラスメイトを全体視する醒めた彼女の言葉となりました。第六章までの構成が今の私は興味津々です。一つの事件を背負った中学校のとあるクラスに漂う微妙な空気。難しい中学生の殺人をテーマにした小説。2008年に出版され現在も図書館では500人待ち状態。第一章「聖職者」が小説推理新人賞を受賞した作者のデビュー作です。この本から、私たちから見えない中学生の心や日常と人間の問題が浮上するのではないでしょうか。
読後感…各章で、その章の主人公の内面が見えて面白かったです。たぶんそれは興味なのだと思います…その真相への興味。真面目な心理の本に必ず書かれるような、ちょっとした仕草や様子、道具や背景が巧みに揃っています。内面を描写し時間も計算され巧く構成した、そんな小説でした。しかし、恨み、妬み、劣等感、傷つけられた心…数ある、人の生きる力をマイナスへ引きずりこみ、コールタールのような黒く息のできないもので塗りつぶされてしまった人間の心は、どうしたら、自分自身で自分の心に打ち勝つことができるのでしょう?この本からは、兆しはありません。愛で寄りそう人が欠落しています。意図でしょう。それを書いたら道徳的、教育的になってしまいます。心の再生は、別の本?別のところで探して下さいということですね。人気の本ですが、心の経験が少ない子供たちに、これが「普通」にやっていいことと思って欲しくはないですね。子供は、コピーしたように表面だけ刷り込まれがち。これは「小説」です。スーパーに並ぶいろんな味のする美味しいお菓子のようなものと軽くとって(作家には申し訳ありません。作家の文の巧みさはきっと大人になってから理解できるはずですから)、幅広い読書や、現実の人間との繋がりを多く経験して多角的に見る目と心を持つための一冊にしてほしいと願いました。
 
 ●リトルエレファントで発売中の本のご紹介。通信販売もできます(送料210円)

「地球の祈り」
龍村仁・龍村ゆかり著
角川学芸出版
2008年9月25日初版です。ぞうさん日記'(10/6)にも書きましたが、日本でドキュメンタリー映画「地球交響曲(ガイアシンフォニー)」をシリーズで製作している龍村仁監督と奥様の共著です。科学の進歩と共に人間が進化させた「攻撃的な知性」によって地球の自然は破壊され、生き物との共生が崩れ、地球が不協和音で満ちている現代。人間に軌道修正の種を蒔き続ける「地球交響曲1〜6番」。本のタイトルの地球には「ガイア」とルビがふってあり、「21世紀に生まれ育つ子供たちのために…。」の副題がついています。赤ちゃんを授かってパパ、ママとなった方へ、未来を生きる子供たちに、どんな人間になって欲しいですか?どんな世界であって欲しいですか?私は世界が平和で人々が愛をもって堅実に落ち着いて自分の内面にきちんと向き合い生きる姿勢が普通である世の中になって欲しいと願っています。出産、子育てという体験から地球の営みに自分も含まれていることを知った人たちへ、手にとって欲しいと思い、リトルエレファントで販売できるようにさせて頂きました。ぜひどうぞ。お薦めします。一冊1600円(+税)